北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

次の記事

暑中お見舞い申し上げます!!

2005-08-02

前朝日岳に未だ残る雪で作った、雪だるま  05.7.28の画像

前朝日岳に未だ残る雪で作った、雪だるま  05.7.28

 朝日小屋から、暑中お見舞い申し上げます。

 下界では、連日30度を超える猛暑が続いているようですね。
 もう5年も、“下界の夏”を忘れてしまった私が言うのもなんですが…、本当に大変な暑さだと思います。

 朝日小屋は、先週末に「今シーズン一番!!」の賑わいをどうにか無事に終えることができました。
 今は今週末にやって来るかもしれない(!?)「今年最後の賑わい!」に向けて、体力・気力ともに“充電”に努めながら、毎日の仕事に追われています。

 「やっぱり、テレビや雑誌で取り上げられて、賑わっていますね」と言って下さる方もいらっしゃいますが、それよりも先日も書きましたが、2年3年と計画しては天候不順でキャンセルを余儀なくされた皆さんが、「今年はチャンス!!」とばかり足を運んで下さっているようです。

 今年は本当に、皆さん「お花が素晴らしいですね!!」と喜んで下さっています。

 朝日岳は、どの道から来ても少々『遠い山』です。
 
 だからこそ、この山を訪れるチャンスに恵まれたお客様には、頑張っただけの『素晴らしいご褒美』が待っているんですね。

 週末は混み合ってご迷惑をお掛けしたのではないかと、管理人としてはかなり心苦しい思いもあります。
 遠い山だからこそ日数が必要で、皆さん週末を利用されるわけですから、どうしても混雑は避けられません。夏山最盛期の、小さな山小屋の事情をどうかお許しください。
 でも、どうか咲き誇る素晴らしい高山植物に免じて
お許し願いたいと思います。

 山小屋です。ほんの少しの譲り合いや思いやりの心を持って、泊って頂けたらと思います。
 
 『お花の朝日岳』を楽しみに来て下さる皆様の、少しのお手伝いができれば。そう思ってスタッフ一同、頑張っています。

 朝日小屋からの、夏の雪だるまの写真です。

大切な「宝物」

2005-08-02

先週末、朝日小屋を手伝ってくれた皆さん   05.7.31の画像

先週末、朝日小屋を手伝ってくれた皆さん   05.7.31

 北アルプスの最北端・朝日岳の大切な「宝物」は、もちろんその数・種類ともに豊富な咲き誇る高山植物であり、残された貴重な自然です。

 朝日小屋の大切な「宝物」は、もちろんこの山を訪れて下さるお客様です。
 朝日岳へいらっしゃる登山者の皆さんは、無類のお花好き。百花繚乱のお花に感激し、また来たいとおっしゃって下さいます。そんな皆さんだからこそ、この山を愛し自然を大切して下さると信じています。

 そして、この小屋に集ってくれる大勢の皆さんは、私の大切な大切な「宝物」です。

 アルバイトやスタッフのみんなはもちろん、週末警備の県警山岳警備隊や遭対協のメンバー、週末にボランティアでお手伝いに登って来てくれる地元の皆さん、父の代からの顔見知りや、ゆかりを激励に来てくれる皆さん…等など。

 大勢の人に支えられ励まされているからこそ、また頑張ろうという力が湧いてくるんだと、夏の山小屋で実感しています。

百花繚乱

2005-08-02

タカネマツムシソウの画像

タカネマツムシソウ

 「本当に、お花いいですね。スゴイですよ!!」
 連日、登山者の皆様からはそんなお言葉を頂いています。

 小屋の周りでは、まだチングルマやハクサンコザクラが咲いています。キンポウゲも未だ可愛らしい花を咲かせています。

 秋の花が、チラホラ咲き出しました。
 タカネマツムシソウやウサギギクなど。カライトソウは未だもう少し早いでしょうか。
 
 小屋の前の前朝日岳の雪はもう少し残っています。8月に入ってからも残っているのは、久しぶりでしょう。
 
 水平道にも、もう少し雪があります。アイゼンやピッケルは必要ないと思いますが、薄く融け残っていますので、踏み抜きに要注意です。

 水平道辺りは、雪が融けたあとからまだまだ花たちが咲き出します。
 これから後は、夏の花と秋の花が一緒に咲いている姿が見られるかもしれません。

 朝日岳や雪倉岳のお花たちは、まだまだ皆さんの目を楽しませてくれるでしょう。

快調です!!

2005-08-02

朝焼け  今朝の朝日平にての画像

朝焼け  今朝の朝日平にて

 夏山最盛期の事情を良く知る皆さんから、私の体調を心配してお電話など頂いています。

 術後3ヶ月。自分自身でも心配していましたが、どうやら大丈夫。自分でも手術したことを忘れるくらい、絶好調です。いろいろご心配お掛けしていますが、どうぞご安心ください。

水平道の状況について

2005-08-03

未だ消え残る雪  05.8.2の画像

未だ消え残る雪  05.8.2

 昨日も書きましたが、水平道では、登山道上に未だ雪が残っています。
 
 全体では数箇所、各箇所のそれぞれの長さはそれほどではありません。傾斜も急ではありませんので、アイゼンやピッケルはもう必要ないと思われます。

 しかし、この時季まで残っている雪は、かなり締まって硬くなっています。
 7月上旬に寒い日が続き(日中でも15度以下)なかなか融けないまま、氷塊のような状態になっています。7月下旬になっても本格的な夏の陽射しが少ないままきていましたので、融け残ったのでしょう。

 何度も書きますが、硬い雪も、徐々に融けて雪が薄くなってきて“口を開けて”きています。場所によっては、中がブリッジのようになっている箇所もあります。
 
 踏み抜かないよう、くれぐれも通行には注意を払ってください。

夏到来か!?

2005-08-03

水平道にて  05.8.2の画像

水平道にて  05.8.2

 どうもすっきり・はっきりしないお天気のままの7月も終わり、下界の猛暑をよそに、山の上ではやっと待ちに待った本格的な夏の陽射しがやって来そうです。

 台風が発生したようですが、こちらへの影響はそれほどでもなさそうで、週末に向けて“晴れマーク”が並んでいます。

 7月20日頃からようやく咲き始めた花たち、暑い陽射しがあまりなかったからか、強風にやられるということもなく、お花が長持ち(!?)しているように思います。

 それと今年の特徴は、お花たちの色が鮮やかというか、どの花を見ても生き生きしているように感じます。

 8月になっても、こんなに水平道に雪が残っています。まだまだお花が楽しめる、朝日岳周辺です。

お花を眺めすぎて…

2005-08-03

ウサギギク  05.8.1の画像

ウサギギク  05.8.1

 ご予約のお電話をお受けする時、私はかなり“しつこく!”『早発ち、早着き』をお願いしています。

 『早発ち、早着き』は、山歩きの鉄則です。でも、最近はなかなか守ってもらえない時があります。
 もちろん、山小屋サイドの都合もあります(朝日小屋の夕食は5時から、最高に混んでいる時は4時半から始まります)。
 
 でもそれよりも何よりも、「お花が素晴らしすぎて、なかなか前に進めない!」「お花を眺めすぎて、休憩時間が多くなっちゃった!」というお客様が、この数日多くおいでになって…。

 お気持ちは充分に分かるのですが(苦笑)、とにかくペースを守って歩くようにしたいものです。
 
 早発ちをすれば、少しくらい時間がかかっても、目的の小屋に早く到着することも可能です。そうすれば、小屋でゆっくりすることができますから、翌日も元気に歩くことができるでしょう。

 白馬岳〜蓮華温泉のコース、今がお花が見ごろです。夏の花と秋の花が咲き乱れるこのコース、ぜひ時間の余裕を持って歩いてくださいね。

川原青年、大奮闘!!

2005-08-04

45キロのボッカをして  05.7.28の画像

45キロのボッカをして  05.7.28

 ひょんなことから、朝日小屋と不思議な縁ができた青年がいます。名前は、川原くん。

 バリバリのサッカー少年だったという彼、でも山登りは初めてだったようで、山開きに来た時には、「ダマされた!」を連発し「帰る!」とノタマッテいました。

 その彼が、なぜかハマッテしまった(!?)のが『ボッカ』。

 7月9日にボッカの真似事をしてスイカを背負ったのが始まりだったのですが、つい先日は45kを楽々と担ぎ上げてしまいました。

 小さな朝日小屋では、よほどのことがない限り、ヘリコプターでの荷揚げは小屋開けとシーズン最初の、シーズン中に2回だけ。あとは若いアルバイトのみんなの「ボッカ」に頼っています。生鮮食品を中心に、1回20k〜を担いでもらっています。

 ところが、お花が満開という情報が流れ、連日そこそこのお客様がおいでになって、小屋からボッカに下りる人手が不足して困っていたところ、川原青年が助けてくれることになりました。

 昨日からは、「日帰りボッカ」を買って出てくれました。彼の身体を心配しながらも、若いパワーに感心してお願いしてしまいました。

 アロハシャツが快適でいいと、ボッカらしからぬスタイルで頑張ってくれています。
 
 北又からの道で出会ったら、声を掛けてやって下さい。