不安な気持ち、そして「2年目のプレッシャー」。。。
2002-03-14
昨年は、ヘリコプターでの上山そして小屋開けが6月12日、「山開き登山会」が6月23〜24日だった。今年は「登山会」が6月29〜30日と、昨年より1週間遅く予定されているので、私達が小屋に入るのも昨年よりほんの少し遅くなるかも。
それにしてもあとちょうど3ヶ月程もすれば、私の「管理人2年目」が山の上で始まる。去年の今頃は何をしていたのだろう…とヤケに気になり、日記を引っ張り出してみたりする。
前しか見ていなかった(見えていなかった??)昨年のシーズン前。
今の時期に「2年目のプレッシャー」に心ざわつくとは、少し前には思いも寄らなかった。何故こんなにも落ち着かないのだろう…。
大きなトラブルがなく、事故や遭難もそれ程大事には至らず、それぞれ何とかクリアできた1年目。だから…「今年は上手くいくだろうか」「もし去年にはなかったような、手に負えないような大変な事態がおこったらどうしよう」…そんな不安が頭の中をよぎる。でも、もし昨シーズン大事件が起こっていたとしたら、きっと「今年も何かあるんじゃないだろうか」、きっとそう思っているに違いない。
天候はどうだろうか。去年あんなにお天気が良かったのに、お盆を過ぎたらパッタリお客様はおいでにならなくて、「毎日が宴会」と言いながらも、結局はヒマな秋を過ごしてしまったそんな日々。逆に「海の日」…正直言って、昨シーズン以上のお客様がいらっしゃったら、せっかくいらして下さったお客様にただ嫌な思いをさせてしまうのではないだろうか。「静かな朝日小屋だと聞いてきたのに」と思われるのが辛いのは、私のせいではないにしても、一番避けたい事態には違いない。
水は、電気は、お客様の病気など緊急事態への対処は、アルバイトの確保は、足りないものはないか、余計な買い物はしてはいけない、……次から次へと「不安」が押し寄せてくる、この時期だからなのか。。。実際に有無を言わずに動かなくてはいけない5月になれば、この気持ちは忙しさに紛れて見えなくなってしまうのだろうか。
何より…、可愛そうかナと思いつつも、自分の事と小屋の事で頭の中がいっぱいで前しか見えていなかった母親に、半ば置いていかれた格好だったかもしれない子ども達。昨年の夏に淋しい思いをさせていたという事を、後から気付いたからこそ、今年は昨年よりもっと小屋開け前が辛いかもしれない。
そして自分自身はどうだろう、緊張の日々に耐えられるだろうか。
泣いて、怒って、そして笑って…いろいろな事があったがむしゃらだった昨シーズンを思い返す時、いろいろな場面でちゃんと背筋をピンと伸ばして、自分らしく、懐深く、頑張り通す事が出来るだろうか。一番大切にしようと決心した「笑顔で、心からのおもてなし」を忘れずに頑張る事が出来るだろうか。
いろいろな人が助けてくれる、支えてくれる、ひとりじゃない、…そんな事を思ってみても、何となく頭を持ち上げてくる不安な気持ち。
きっとこれが「2年目のプレッシャー」!?
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