好条件に恵まれ、メンバーに恵まれ…
2002-04-15
快適な春山を楽しむ、しかしこの後恐怖の直登が待っていた
初雪山を背に photo by shun
今回登った「初雪山」は、春先の限られた時期にしか行けません。頂上までの登山道がなく、ブッシュに邪魔をされるからです。また頂上直下の急斜面が、その年その時期の雪の状態でどのようになっているか分かりません。今年になって少しづつ低山などを徘徊(?)している私ですが、まだまだ本格的な春山など行けないと思っていました。
しかし、花じいさんとターさん・シュンちゃんが計画していた山行に誘われて、初めは「今の私の実力では、まだまだ初雪山は無理だと思う。もし連れて行って貰えたとしても、足の遅い私がいたら念願の頂上まで時間的に辿り着けなくなるかもしれない。また、もし何かあったら他の人に迷惑を掛けることになるといけないから、今回はやめておく」とはっきり言ったのです。
それでも「リーダーもしっかりしているし、大丈夫だと思うからぜひ一緒に行こう」と、もう一度誘われて気持ちは傾きました。到底自分だけで行ける山ではないし、誰にでも連れて行って貰える山ではないから、もし途中でダメだと思ったら一人で待っている覚悟で、憧れの山を目指すことにしました。
結果は…本当に行って良かったと思いました。
それでも今回は、雪融けが早く林道歩きが時間的にも体力的にも消耗が少なかった事、頂上直下の急斜面がアイゼンを使用しなくても良いくらいの適度な雪の状態でキックステップで行けた事、標高1,000m以上では強風は吹いたがそれでも天候に恵まれた事、リーダーはじめメンバーに恵まれルート取りも問題なく最短・最良のコースで行けた事…等などの好条件により頂上まで登ることが出来ました。
本当の事を言えば、前日の会合で同席した県警の古崎隊員や救助隊の谷口隊長、大和隊員など何人もの方達から、「林道歩きはかなり大変だ」「頂上直下の急斜面で、もし危ないと思ったら必ず引き返してくるように」…といくつもの注意をされていたのです。だから正直言って本当に行けるかどうか、頂上に立つまで半信半疑でした。
常々、「自分の実力と体力に合った山歩きを」と言っている私。自分が歩いてみるとつくづくそれを痛感します。更なるレベルアップを目指して頑張ります!!
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