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哲也、北又から上山
2002-07-16
朝日平のシナノキンバイと、朝日小屋
「夏山事前パトロール」に同行して、昨日栂海新道を親不知まで抜けた哲也は、今日の夕方無事に朝日小屋に帰って来ました。
小屋開けしてからも、白高地沢へ行ったり北又を往復したり、白馬岳から栂海新道へ抜けたり…と、登ったり降りたり本当に忙しい哲也でしたが、20日の本格的繁忙期を前にこれからいよいよ忙しくなります。
先日、パトロール隊のメンバーが「水平道」の整備を行なってくださいましたが、台風6号・7号のもたらした雨の影響もあって、今年はいつになく登山道の状況が気に掛かります。先日、県警山岳警備隊(黒部署配属)の横山分隊長の話でも、やはり他の山域でも浮石が目立ったり、登山道の崩壊があるということでした。
私自身も「水平道」を歩きましたが、その時にはかなり地盤が緩んでいて崩壊箇所もありましたので、明日は哲也と孝太と茜ちゃんの3人が「水平道」から頂上周りで登山道の状況を再確認に行きます。
登山道の草刈りも、本格的に始めます。哲也のケガがあったり、またお天気もずっと悪くて、なかなか思うようにはかどりませんでしたが、いよいよシーズン繁忙期に突入しますので、明日からまたみんなで“エンジン全開”です。
小屋の裏手では、クルマユリが満開です。コバイケイソウとニッコウキスゲも花盛り。早く梅雨明けして暑い夏がやって来ることを待ち望んでいます。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2002/07/d20020716a.html
白高地沢の橋
2002-07-16
事前パトのメンバーと 栂池ヒュッテ前 02.7.12
白高地沢の橋に関しては、14日に朝日小屋においでになったお客様から無事を確認しましたが、昨日今日の雨の影響が心配です。
19日以降、確認に行く予定ですが、18日に上っていらっしゃるお客様からも情報を戴きたいと思います。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2002/07/d20020716b.html
タカネバラ
2002-07-16
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2002/07/d20020716c.html
『水平道』が、通行できるようになりました!!
2002-07-17
「水平道」と「頂上廻り」の雪倉側・分岐点付近で、作業をする哲也
photo by kouta
早朝はかなり雨が降っていて、今日予定している作業が出来るかどうか心配しましたが、8時を過ぎた頃から少しづつ青空も広がり、哲也たちが出掛ける準備を始めました。
現在前朝日岳の雪渓から行なっている取水を、近々に山頂への途中にある「水源地」からの取水に切り替える為の準備と、「水平道」の状況を点検整備し、危険箇所には鎖などを取り付ける作業をした上で、安全を確認し“通行止め”の看板を外してくる事が、今日の仕事でした。
先日、パトロール隊の皆さんに登山道の整備も行なって頂きましたが、台風による影響も思ったほどではなく、「水平道」は無事開通させることが出来ました。
以上、ご報告致します。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2002/07/d20020717a.html
白高地沢の橋も、大丈夫!!
2002-07-17
これは水平道で補修作業を行う、朝日岳方面救助隊の谷口隊長
今日、蓮華温泉から男性単独のお客様がいらっしゃいました。その方のお話では、白高地沢の橋はちゃんと無事に架かっていたそうです。本当に安心しました。
先日来の大雨でも大丈夫だったのですから、きっとこのシーズン中を通して流される事はないだろうと確信しているのですが…。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2002/07/d20020717b.html
ヘッドランプの灯かりの下で…
2002-07-17
タカネナデシコ 雪倉岳 02.7.13
今日は、消灯してからヘッドランプの灯かりを頼りにお風呂に入りました…いつかのように、その様子をデジカメで、などとは考えていませんからご安心を(笑)!
朝日小屋には小さな家庭風呂があって、いつもは仕事の合間を見て日中にみんなが順番に入るのですが、最近入りそびれてしまいがちな私(と言っても、もちろん入っています!)。
今日も、とにかく…電話が掛かる…受話器を置いて5分か10分するとまたベルが。。。やはりお問い合わせが多いので、私自身で応対したいと思うと、なかなかお風呂にも入るチャンスを逃してしまって(笑)。
お天気が良くなれば、カメラを持って少しゆっくり外へ出たいと思ってみても、どうも思うようになりません。
でも、夜遅く消灯した後で、電話も鳴らない静かなお風呂もかなりゆっくりしました。ほっ…
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2002/07/d20020717c.html
今日は、水タンクの掃除
2002-07-18
冷たい水がドンドン入ってくる中、一生懸命タンク内部を掃除をするゆうちゃん
久し振りに気持ちの良い朝を迎えて、“今日は、タンクの中を掃除するゾ!”と若者たちは張り切っていました。でもその冷たさを良く知っている哲也は、いつになく少々尻込み!?…面白がってタンクに入りたがったのは、孝太とゆうちゃん、そしてあかねちゃん。
下界で、暑い毎日にグロッキー気味の皆さんには申し訳ないのですが、未だフリースベストを着ている私達には、雪融けの冷たい水の入ったタンクの掃除はかなり大変です。それでも、いよいよ昨日水源地を切り替えましたので、水はとてもきれいで水量もかなり豊富。一旦抜いた全てのタンクの水は、あっという間に再び満杯になり、勢い良くオーバーフローするほどでした。
仕事が終った後は、みんなで早めの昼食をもちろん外で…。登山者の皆さんがするように、わざわざガスのコンロでお湯を沸かしてラーメンを作り、ゆかり特製・ちょこちょこっと作った“シャケと青じそのお寿司”を青空の下で「おいしいねぇ!(哲也は、うんめぇ!と言った)」と食べました。
そこでこんな話が出ました。
『俺たち、みんなで一生懸命仕事してそして時間を作って、こんなステキな場所でゆっくりするのが楽しみなんだよなぁ…』
山小屋の夏山シーズンは、未だ始まったばかり。朝早くから夜遅くまで、大勢のお客様をお迎えしての忙しさを乗り切るのは、何と言っても「チームワーク」!!今年も哲也を中心にみんなで頑張りたいと思っています。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2002/07/d20020718a.html
要注意!!…蓮華温泉方面の『木道』
2002-07-18
ニッコウキスゲ photo by kouta
蓮華温泉方面の木道が、滑りやすくて本当に危険です。
昨シーズンも転んで指を骨折された女性の方がいらっしゃったのですが、実は昨日蓮華温泉からおいでになったお客様も、蓮華温泉を出発してわずか40分ほど、「兵馬の平」付近で転倒し、手首がパンパンに腫れた状態で朝日小屋に到着されました。(多分、骨折しているのではないかと思われる)
「転びそうで危ないから、気を付けて!」と同行者に声を掛けていた矢先に、自分が転倒したそうです。気を付けていても転ぶ、本当にそんな風です。
昨秋に私も蓮華温泉までの道を通りましたが、注意をしていても転んでしまう、それ位「木道が苔むしている」状態です。
蓮華温泉から入山した場合、未だ体力も脚力も注意力も充分ある状態でも転倒することがあるわけですから、朝日小屋から下山した場合には、もうかなり消耗した状態で滑りやすい木道を歩くのはかなり危険ですので、より一層の注意をお願いしたいと思います。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2002/07/d20020718b.html