やっぱり、20日は忙しかった!!
2002-07-21
チシマギキョウ 雪倉岳 02.7.13
今、少しの合間をみてこの日記を書いていますが、正直かなり「目がショボショボ」状態です(笑)。これは私だけでなく、哲也をはじめアルバイトのみんなももちろん全員。
昨日の朝日小屋は、夏山最盛期にはよくあるように、アルバイト部屋も全部明け渡さなければいけないような混雑ぶりでした。受付に座ってお客様の応対をしていると、トイレに立つ事もままならず、とにかく難なく大勢のお客様の部屋割りとお食事が滞りなく済むのを祈るように一生懸命に、ひたすら仕事をするのみ。それは、全員の気持ちです。
我が4人の娘たちも総動員され(実は昨シーズンにも一度も実現しなかったシーンでした)、また由起子さんをはじめ去年のアルバイトのてらちゃんやさやか、Gパトのじっきー…みんなお手伝いに登って来てくれました。お陰様で、てんやわんやの厨房も片付き朝日小屋の長い一日も無事終わりかけた夜9時。。。
「お母さん、お客さんだヨ!」。。。受付にいた四女の結の言葉に「えーっっ!?」
蓮華温泉を早朝5時に出発したものの、60代男性3人のうち足の具合の悪くなった1人をかばいながら歩いて来たグループ。「吹き上げのコル」で別れ、リーダーが具合の悪い人に付き添い、残る1人が先に小屋まで連絡にきたという訳でした。
ちょうど県警山岳警備隊の谷口隊員他、朝日岳方面救助隊の谷口邦夫隊長と水口隊員も小屋にいらっしゃいましたので、朝日小屋常駐の哲也を含めて4人が夜の道を朝日岳山頂付近まで出動する事になりました。
幸いお客様にケガはなく自力歩行は可能でしたので、警備隊と合流した後も何とか小屋まで歩いておいでになりましたが、朝日小屋に到着したのは午後10時半。ナント、蓮華温泉を出発して歩き始めてから【17時間半】かかっています。
その他にも、蓮華温泉からご到着のお客様がまたまた木道で転倒して右手が腫れているとの事で、「にわか看護婦」(笑)の私は、主治医のY先生に電話で指導を受けながらシーネ(副木)の装着や応対に追われ、そして立続けに遅くお着きのお客様の一件。。。
管理人室はケガ人に休んでいただいたので、私もアルバイトのみんなも行き場所がなくなり、それぞれ食堂や受付、空いている所を探してわずかな睡眠を取りました。そして朝は3時起き(ご飯炊き組みはもっと早かった)。。。
これが仕事…そうです、これが山小屋の仕事。
未だ始まったばかりのシースン、笑顔を忘れることなく、睡眠不足と戦いながら頑張ります!!
。。。でも、せめて1時間、ゆっくりお昼寝がしたいなぁ。
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