北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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“ストッカー”が。。。

2002-10-03

 今日の朝日岳と朝日小屋   photo by kouta

 「えっ、ゆかりが“ストーカー”に…!?」
 
 いえいえ、とんだ間違い、一字違いです。お騒がせしてしまい、すみません!(笑)…最近、私を悩ませているのは“ストーカー”ではなく、“冷凍ストッカー”の中身なんです。
 営業終了まであと10日余り、そして小屋閉めまで2週間となって、今私が一番気にしているのは『食料』です。2週間の間に延べどれだけの人数分の食料が必要なのか、毎日毎日冷凍ストッカーの中を覗いては、「あれとこれを使ってこんな料理ができるナ、もし○人位のお客様がいらしたら今晩はこれを作って、これは最後まで残しておきたいし。。。う〜ん。。。」
 夏でもお客様の数はなかなか読めませんが、今の時期、12日からの連休にお天気が良ければもしかしたら朝日小屋も少し賑わうかもしれませんが、もし冷たい雨が霙(みぞれ)に変わるような日になれば今ご予約いただいているお客様も多分キャンセルになるでしょう。特に白馬岳からの“縦走組”でしたら白馬岳山頂で吹雪に遭うかもしれないという心配もあり、天候の悪化・急変には皆さんとても敏感です。
 ギリギリの食料しか持たないというのはやはり不安ですし、そうかといってあれもこれも残しておけば最後にはボッカで下ろすか、「ゴメンなさい!」と目をつぶるか、という選択を迫られることになります。
 ここしばらくは「朝日小屋定番メニュー」の肉ジャガ・天ぷら・豚カラ・マカロニサラダ等などは作っていません。お客様も少人数ですし、数が確定しないとなかなか調理を始められないからです。
 しかし、もちろん工夫して“手料理”でおもてなししようと頑張っています。今日の「朝日小屋日替わりメニュー」は、小アジの南蛮漬け・かぼちゃのバター煮・鶏肉と赤ピーマンのニンニクバター醤油風味炒め・お漬物各種(自家製)・オレンジ、そして皆さんに喜ばれたのは具だくさんの豚汁!
 それでも去年の今頃は、「食料の残り具合」よりも何よりも、「山を下りたくな〜い!」と言いつつ、頭と心が、小屋閉めまでの期間を目的も手段も定まらないまま何をどうしていいのかわからない毎日を過ごしていた事を思えば、1シーズンを経験して2シーズン目は少し進歩したかなぁと、自分で自分を観察する余裕も少し出てきたようです。
 小屋閉めのその日まで、“冷凍ストッカー”の中身は私を悩ませることと思いますが(笑)、山行の疲れを癒していただき、翌日の活力源になるような美味しいお食事をお出しするよう、あとしばらく頑張ります!!

追記
 もしこの後、朝日小屋にお泊りのご予定がありましたら、ぜひ『ご予約』をお願いいたします。天候その他でのやむを得ないキャンセルは、もちろん構いません。
 特にグループでおいでになられるお客様、どうぞ『要・ご予約』でお願いいたします。