『菊池哲男の世界展』 −クロスオーバー白馬− を見に
2002-11-26
会場入口にて photo by atushi yoneda
22日、穂高町で開かれた「三県山岳遭難防止対策連絡会議」の帰途、白馬村の樅の木ホテルビジターセンターで開催されていた山岳フォトグラファー・菊池哲男さんの写真展を見に行って来ました。
唐松岳頂上山荘と栂池ヒュッテにて開かれていたPart・1と2は、いずれも10月20日まででしたのでどちらも見るチャンスはありませんでしたが、『高き峰々』−白馬岳と後立山連峰の四季−と題したPart・3が11月25日まで開かれていましたので、一緒に行った遭対協のメンバーにお願いして寄り道をしてもらいました。
菊池哲男さんは1961年生まれ。白馬岳や唐松岳の四季をまとめた写真集「美しき山稜」をはじめ多数の著書を出版し、また2001年は「山と渓谷」の表紙撮影を1年間担当されました。
亡くなった父は何度もお目にかかっていたようですが、私は昨年9月に菊池さんが朝日小屋においでになった時に初めてお会いしました。その時は同行の皆さんがいらっしゃったのでゆっくりお話もできませんでしたが、その折に小屋の前で撮影して頂いた写真が昨年10月号の「山と渓谷」・今月の人・Peopleに大きく掲載されました。
そして先日、『…お元気ですか?…来年はぜひ(朝日岳へ)訪れたいと思っています。…ところで作品がヤマケイのカレンダー表紙に採用されました。…』という直筆の一文を添えてカレンダーを送ってくださいました。
そういうご縁もありましたので、今回どうしても写真展を見に行きたいと思いました。
樅の木ホテルビジターセンターでは、広いスペースでゆったりくつろぎながら作品を鑑賞できるようにレイアウトされた中で、白馬岳や白馬鑓ガ岳・杓子岳の白馬三山をはじめとした白馬連峰と後立山連峰の四季を写した菊池さんの作品が多数並べられていました。
初夏の山の初々しく清々しい感じ、盛夏の力強さと心躍らせられる華やかさ、秋の色付く山々の素晴らしさと物哀しさ、冬の峰々の近付き難く神々しいまでの荘厳な雰囲気…高い峰々の四季の様子が余すところなく表現されていたように思います。
菊池さんは、今年は写真展の開催で殆ど山に登れませんでしたということでしたが、来年はもしかしたら朝日小屋にも顔を出されるかもしれませんね。
今後ともますますご活躍されますことを期待しております。
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