下山から2ヶ月、ようやく“浦島太郎”状態から抜け出して
2002-12-16
亡き郷 康彦さんの想い出、そして佐伯 守さんの訃報。。。と、哀しい話しが続きましたので、少し私の近況報告でもしましょうか。
10月16日に小屋を閉めて下山して来てから、今日でちょうど2ヶ月。
一時期の、頭の中が空っぽで全然回らない状態から、どうやらようやく抜け出すことができたみたい…(笑)。
下山して来ても山ばかり行っていたから当然なのでしょうが、山の上では真夏の最盛期でも小屋のこととお客様のこと、お天気やアルバイトのみんなのこと位を考えていれば良かったのです。買い物にも行かないし、銀行にも縁がないし(笑)、とにかく行動範囲は限りなく狭かった!!
でも家へ帰ってみると…
夏休みに小屋を手伝ってくれた高校3年生の二女・三女(双子)は、私が下山した頃にはすでに「受験生モード一色」で、休日も模試を受けに学校へ。決して教育ママではない私も、夜遅くまで机に向かっている娘たちを見ていると、さすがに最近は自分ばかりが遊びに行っていられないかなぁと思うのも親心!?
しかし、夫や子どもたちの毎日のお弁当作りも、家族の朝晩の食事の用意にも、何だかポワーッとしたまま気持ちが入らない毎日がしばらく続きました。
買い物に出たら出たで、何ヶ月も行っていないのでどこの売り場に何があるか、どの棚に欲しいものが並んでいるか探すのが大変!!あったはずのお店が無くなっていたり、新しいショップが開店していたり。
小刻みに用事があって外出したり、会議などへの出席も、やっと重い腰をあげなければ身体も心も自分からスッと動こうとはしてくれません。「コタツの子守り」が一番、と思う時も(笑)。
贅沢な悩みと思いますが、下界の“フツーの生活”のテンポについて行けない、自分の頭がどうにも回転しきらない、そんな毎日の中で感じる苛立ち、不安、もどかしさ…そういえばこんな現象は、出産の後に職場復帰をした時の感じとどこか似ているような気がしていました。
そして私が一番危機感を感じたのは…「緊張感」の無さ。
特に時間が自由になるという事、そして上司がいないという事が、ともするとダラダラした生活に繋がります。今日やりきらなくてはいけない用事も「明日、明日」と先延ばし。また例えば買い物に出る時にも、トレパン姿で「まぁ、いいか!?」とノコノコ平気で車に乗ってしまう“オバサン状態”(笑)。
そしてそして、緊張感の無さが生み出すのは。。。
やっぱり『体型の変化』。。。うぅぅ
しかし12月も中旬になって、そんな“浦島太郎”の状態からやっと一歩抜け出したように思います。まだまだ以前のような「とことん・エネルギッシュ」なゆかりには遠いような気もしますが(笑)、やっと下界のテンポに合ってきたみたい。
そうこうしているうちに、きっと12月が過ぎて新年。
子どもの受験に気を揉んでいるうちに、きっと春。待遠しいなぁ…。
そしてすぐに、小屋開けの準備が始まる5月…!?
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