北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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朝日岳登山の留意点

2016-04-28

朝日岳周辺概念図

朝日岳周辺概念図

※朝日岳へのコースは、どこから歩いても、長く遠い行程となります。

早出早着きは、大原則。

午後2時頃まで、遅くとも3時までには朝日小屋に到着されるよう、お願いいたします。

特に夏山で、「遅い時間からの歩き出し」は、猛暑の中で思った以上に体力を消耗し、登山後半・朝日岳に近付いてからの最後のペースダウンに繋がります。
早朝の涼しいうちの出発で、時間と距離を稼ぐように心掛けましょう。翌日に向けて、早めに朝日小屋に到着できるかがポイントです。

また、秋の登山では、日暮れはぐっと早くなります。
午後2時を過ぎると、思いのほか寒くなったり、気持ちの焦りも出てきます。秋には夜明けも遅くなるので、夏のようにはいきませんが、朝は少し薄明るくなった頃には出発できるよう、準備を整えてください。

北又~ のコース

※遭難防止のため、北又小屋で、必ず登山届の提出をお願いします。

  • また北又小屋の管理人には、声掛けをお願いします。
  • 朝日岳へは、一番短いルートですが、それでも6時間以上を要します。
  • 歩き始めからの樹林帯は、いきなりの急登です。初めは、とにかくゆっくり。
  • どんなに遅くとも、朝7時までには出発してください。

北又コースのおおまかなコースタイム

小川温泉タクシー30分北又小屋2時間30分ブナ平2時間恵振山1時間30分夕日ヶ原50分朝日小屋1時間朝日岳

朝日岳50分朝日小屋30分夕日ヶ原50分恵振山1時間40分ブナ平1時間30分北又小屋タクシー30分小川温泉

白馬岳~ のコース

※白馬の各山小屋は、混雑が予想されるので早め早めの行動を

  • 時間を決めていても、朝のトイレ・洗面・朝食などの混雑に、ご自分たちの計画通りに進まないことがあります。
  • とにかく時間に余裕をもって行動し、朝はどんなに遅くとも、6時前には白馬の山小屋を出発するようにしてください。
  • 可能ならば朝食を弁当に代えて、ご来光を見て出発されるのも良いでしょう。
  • 遊びすぎないで、ペースを守って歩くように心がけてください。

白馬岳コースのおおまかなコースタイム

白馬岳40分三国境2時間30分雪倉岳2時間水平道分岐1時間30分朝日岳50分朝日小屋

朝日小屋1時間朝日岳1時間10分水平道分岐2時間30分雪倉岳2時間20分三国境1時間白馬岳

蓮華温泉~ のコース

※蓮華温泉からのコースは、最初は、遊歩道だったり、下りだったり

  • 歩き出しから、一気に高度を300m近く下げて、そこからの登り始めとなります。ルンルンと歩いていても、瀬戸川を過ぎ、白高地沢を過ぎてのカモシカ坂に入るといきなりの急登が続きます。
  • 涼しいうちに距離を稼いで、少しでも早い時間に調子良くカモシカ坂を越えてしまわないと、暑さで一気にペースダウンしてしまうことがあります。
  • 蓮華温泉からのコースでは、長い行程をしっかり歩くために、早朝の出発がポイントとなります。
  • 蓮華温泉に宿泊される場合は、朝食を摂らずにお弁当にしてもらい、朝5時頃には出発しましょう。
  • 自家用車で蓮華温泉に入り、車中泊される場合でも、朝6時前には出発しましょう。
  • 蓮華温泉にその日の朝到着するバスを利用されると、出発が著しく遅くなるので、余程の健脚でなければ朝日岳へ登山されることはお勧め出来ません。

蓮華温泉コースのおおまかなコースタイム

蓮華温泉2時間30分白高地沢2時間花園三角点2時間八兵衛平1時間朝日岳50分朝日小屋

朝日小屋1時間朝日岳40分八兵衛平1時間30分花園三角点1時間30分白高地沢2時間20分蓮華温泉

栂海新道~朝日岳

栂海山荘の布団の様子 栂海山荘全景

栂海山荘の様子

※朝日岳~親不知の間は行き交う人も少なく、携帯電話の通話可能なポイントが限られるコースです

標高2,415mの朝日岳から海抜0mの親不知へ抜けるコースの栂海新道では、無雪期であれば、基本的にはロープなどの装備も登攀の技術なども不要です。

しかしそこには、半端でない、とにかく長い道のりが待っています。地図読みだけでは想像できない、様々な厳しさが立ちはだかります。
栂海新道を完踏することを目指す方は、ぜひ、出来るだけ荷物の軽量化を心掛けてください。

夏を選ぶか、秋を選ぶか

どの季節を選ぶか、栂海新道では重要なポイントになります。

夏は、荷物の軽量化を図ることが出来ます。盛夏であれば、寝具はシュラフカバーだけで大丈夫かも。また行動時間を長く取れるのも夏です。しかし、海抜0mまでを下るにしろ、0mから登るにしろ、その想像を絶する暑さは、経験者が異口同音に話します。

では、秋はどうか。衣類や装備など、夏に比べて少し荷物が重くなります。また、日の出日の入りが早くなり、行動出来る時間が限られてきます。しかし、夏のような灼熱地獄はなく、とても爽やかで歩きやすくなります。

―朝日岳から親不知へ、下る場合―

一般的には、朝日小屋を出発し、1日で栂海山荘へ。

力のある方は、少し頑張って、白鳥小屋へ。

しかし、栂海山荘から白鳥小屋への途中は、登ったり下ったりの起伏が激しい、同じような標高のピークをいくつも越えなければ辿り着きません。

白鳥小屋まで下ってしまえば、翌日の行程が短くなり、楽なことも確かですが、白鳥小屋まで行く方は、やはり少数派。
が、白鳥小屋まで行けない場合は、栂海山荘への到着が早くても、余裕を持って翌日に備えましょう。無理して、突っ込んではいけません。
水の確保が大事ですが、水補給の重さを考慮して、荷物を作ってください。

―親不知を出発して、犬ヶ岳を経て、朝日岳へ―

夏であれ秋であれ、とにかく登山口の親不知は早く出発されることです。

特に夏は、出発が遅れると、予定の行動が出来なくなり、栂海山荘までと計画していても、白鳥小屋に宿泊せざるを得なくなりかねません。

それくらい、特に夏の海抜0mから出発する行程は、その地獄のような暑さが体力も気力をも奪っていきます。

ひと昔前なら、親不知から登ってくる登山者は、シーズンに数名でしたが、近年はかなり増えてきました。それでも、圧倒的に下りに使う登山者が多いのは、親不知から朝日岳に向かう登りが、どんなに大変であるかでしょう。

もちろん、海抜0mからの登りでは、入念な準備とともに荷物の軽量化はいうまでもありません。

―トレランの方へ―

栂海新道は、長いコースです。

一般的な登山者であれば、朝日小屋で宿泊し、途中2つある無人小屋のどちらかで宿泊して、親不知へ下山となります。しかし、トレランの方であれば、朝日小屋から一日で親不知まで駆け抜けて行かれることでしょう。

しかしながら、栂海新道では、途中携帯電話が通話可能なポイントがかなり限定されます。しかも時間帯が違えば、途中誰にも会わないことも考えられるコースです。救助要請が困難な場合も想定されます。

くれぐれも、事故・怪我などありませんよう、重ねて慎重な行動をお願いいたします。

また、トレランの方も、登山計画書の届け出は必須ですのでお忘れなく。

栂海新道コースのおおまかなコースタイム

朝日岳3時間30分黒岩山3時間30分栂海山荘1時間30分菊石山2時間白鳥山2時間30分尻高山2時間40分親不知駅

親不知駅4時間尻高山3時間40分白鳥山1時間30分菊石山2時間栂海山荘3時間35分黒岩山4時間50分朝日岳