北アルプス 朝日小屋

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「女性の年齢」が分からない・・・その2

2002-01-23

  こちらは、色鮮やかな紅葉の様子  水平道にて  01.10.4

 「女性の年齢」が分からない…その1、特別編に続いて、お待たせしました、いよいよその2をお送りします。さて今日はどんな話が登場するかしら?

 夏山の喧騒も過ぎ去って、それは秋も深まったある日のこと。その日は朝からぐずついたお天気で、お客様は寂しくお2人だけ。身内の人数の方が多くて申し訳なかったのですが、夕食はみんなで焼肉パーティーと決め込んで、賑やかに「宴会」が始まりました。

 お2人のお客様の内、ひとりの女性の方、綺麗で落ち着きがあってとても素敵な方でした。案の定、夕方小屋に到着されてから男性陣の態度が何ともソワソワしています。私は前日に書きそびれた日記を書いたりと何だかモタモタしていたのですが、男性の皆さんが張り切って焼肉の準備や食堂の仕度もしてくれました。

 そのうち、またまた年齢の話になりました。「ねぇ、あの女の人、何歳位かな…。あの落ち着きと妖艶な雰囲気はどう見たって、やっぱり40代だよね」と問い掛ける私に、てらちゃん「いえいえゆかりさん、そんな事ないですよ。もっと若いと思います。きっと30代前半だと思います」…夏にも女性の年齢が読めなかった私、そして女性の年齢をズバリ当てたてらちゃん。

 その彼女、本当にその仕草や気配りや雰囲気、どうしたらあんな「大人の女性」の艶やかさが出せるか教えて貰いたいくらい、とても素敵な感じでした。

 でも良く考えてみると、「落ち着いた雰囲気」=「40代の女性」の答えが必ずしも正しいわけがないのは、しっかり自分を振り返ると分かるはず…(笑)。

 答えは、やっぱり30代前半でした。(…てらちゃんは、いつどこでそんな勉強をしてきたのかしら、とっても不思議)

 私と哲也とてらちゃんの間では、その彼女の事は『アノ妖艶な女性』と呼んでいました。

 その後山を下りてから、ポソッとてらちゃんがこんな事を言いました。

 「ゆかりさん、アノ妖艶な女性の方が来られた日、ナンカ大変だったんですよ。厨房で片付けをしていても、彼女が食堂からチラッチラッとこちらを見る度に、哲ちゃんも僕もドキドキしたりして…。首筋なんかも○○○…」

 「あんた達、そんなところまで観察してたの!?…本当にモウ!!」

 「でもでも、ゆかりさん、あの時居た男性みんなだと思いますよ。誰かさんも鼻の下伸ばしていたし、○さんも○さんまで…」

 『妖艶で素敵な山女』の彼女は翌日は独りで白馬岳を目指しました。今年も朝日岳に遊びに来てくれるそうですから、どこかで出会ったら声を掛けてあげてくださいネ。