北アルプス 朝日小屋

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午前中、城山へ

2002-02-05

 曇り空ながら、薄陽射す「鹿島樹叢」の樹林帯の中を行く

 午前中、城山へ登って来ました。今日のお相手は朋子さん、そう11月20日に負釣山へ一緒に登り、帰りの露天風呂ではモデルになってもらった彼女です(笑)。

 お天気がはっきりしなかったので、朝になってから行動決定。家事を済ませて、鹿島神社横の登り口を出発したのは午前10時を過ぎていました。二人とも宮崎地区から歩いて登るのは初めてでしたが、まるで遠足気分で何故かルンルン…。

 初めから遊歩道が整備されていて、余裕を持って歩くことができます。植林された杉の林の中に入るまでの樹林帯は学術的に貴重な植物が混在する為、一帯は「宮崎自然博物館」に指定され鹿島樹叢として大切に保存されているそうです。

 少し歩くと宮崎地区の家々が眼下に見下ろすことが出来、すぐに国道のトンネルの上を通過します。途中からは足元に宮崎港と日本海が広がり、白波を立てて爆走するモーターボートも見えました。

 初めての山道で、「頂上までどれくらい掛かるかしら」と考えながら歩いていると、知らず知らずに結構な高さまで登っていることに気付きました。そのうちに登山道に雪が残るようになり、また傍らに桜の木々が何本も植わっています。

 そこで荷物を降ろしデジカメで、また一眼レフカメラで写真を撮り始めたのですが、じっくり30分以上、本当にキャーキャー、ワアワア言いながら『ちいさな自然』に感激しっ放しでした。名前も知らない「赤い実」、苔むした倒木とそこにかかる雪、キラキラ輝く雪の結晶…。少し明るい光が射したこともあって、二人でカメラのファインダーを覗き見ては、その不思議な世界にしばし引き込まれてしまいました。

 そろそろお腹も空いてきたネ、と歩き出すと、すぐそこに「上ノ山」といわれる「三ノ丸広場」に出ました。なぜかしら外で食べるご飯は、とってもオイシイ!!…コーヒーとサンドイッチ(野菜がなくて中味はハムだけ)、コーンスープ、そして紅茶に柿の種、おにぎりも。

 そんなお昼ご飯でゆっくりした後は、さあ帰りましょうと歩き出してから約15分〜20分、あっという間に登山口に帰着してしまいました。

 今日の私の荷物は約9キロ、城山を登るには結構な重さだと思いますが、カメラや三脚、雨具やポットを入れるとその位になりました。でも「これも訓練」と思うと全然苦にならないから、あら不思議!?…だって「ちょっと朝日の頂上まで」頻繁に通おうと決意しているのですから。

 二人とも大満足!!…近くの自然がこんなにも素敵だったなんて、大きな発見でした。これからちょくちょく来ようネと約束して、足の運動と心の充足に、たっぷり満たされた半日の遠足でした。