真夜中の…「特別講義」(!?)
2002-04-10
穂高町のわさび園で 朋子さん・弥生と“わさびソフト”を食べる photo by masumura
増村さんの写真教室のスケジュールはかなりハード、朝から晩まで「写真三昧」です。朝焼けを撮る準備が暗がりから始まって、一日中撮影をして夕食後もスライドを使っての講義があるのですが、今回は私も、城山で撮ったものや負釣山へ行った時に写したイワウチワの写真などを少し見ていただこうと思ってスリーブ仕上げのポジを持参しました。
増村さんが初めて朝日岳においでになった時にはまだ中学生だった末妹ですが、彼女や朋子さんも一緒でしたので、今回は嬉しいことにお部屋でお酒を飲みながらの「特別講義・個人レッスン」が実現しました。
とにかく私は、久し振りにお会いした増村さんに自分の撮った写真を見ていただきたくてウキウキしていました。何て言ってくださるかなぁ、ふふ。…ところが。
私の撮った写真の評価はどうだったかって!?。。。もう、聞かないで下さいょぉ。。。
ピンクの花が可愛くて夢中で撮ったイワウチワの写真、「少し自信があった」なんて図々しい事は決して言いませんが、それでも何か嬉しくなるようなコメントでも貰えるかと心の中で多少期待もしていたのですが(笑)…。
とんでもない!!…「どうですか?」の私の声なんかまるで聞こえなかったようで(笑)、ただただ無言の写真家・増村さん。。。という事は、『評価以前』の作品だったらしい(爆笑)。
小学生の頃から国語は大好き、でも図画工作は苦手。写生大会で絵を描くのは苦痛だけどとりあえず遠足気分で参加していたような私ですから、「美的センス」が無いのは良く分かっているのですが。。。
もちろん、充分な被写体の観察から始まって、背景や構図に細心の注意を払ったり、明暗の対比や被写界深度に気を配ったりという写真の技術が全く出来ていないという点も問題です。負釣山で一面に咲くイワウチワを見て、あのピンクの可憐な花を撮りたかった気持ちはあるのだけれど、「わぁカワイイ、パシャ!」だけでは、感動して昂ぶる私の気持ちはそのまま全部伝わるわけもありません。
そういえば私は、この「管理人日記」をはじめ文章を書いたり人に話をする時には必ず、何を書こうか話そうか、『主題』となるものを最初にパシッと決めることにしています。その上でなるべく分かり易く、起承転結や説明部分にも細かく気を配りながら、内容を練り上げるようにします。もちろん、伝えたい自分の気持ちを一番分かってもらえるようにするにはどうすれば良いかを考えながら、枝葉や肉になる部分を当てはめていく作業を知らず知らずに進めているのだと思います。
『…でもゆかりさん、あれだけステキな(?)文章が書けるんだから、写真も同じです。表現の方法や手段に違いがあるけれど、自分が何を伝えたいのか、どんな気持ちを伝えたいのか、どう表現するのかをはっきりさせることが重要です。大切なのは、情熱や想い、気迫なのではないでしょうか』
増村さんからは殆どひと言もお褒めの言葉はいただけませんでしたが、こんな事でくじけるような私じゃない(!?)。まだまだう〜んと勉強が足りないという事です。そんなホンの数ヶ月で、「写真を撮っています」なんて顔が出来るわけもありません(笑)。
「初志貫徹」…気持ちも新たに、頑張らなくっちゃ!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2002/04/d20020410b.html