仁穂(ヒトホ)の涙
2002-08-09
アルバイトのあかねちゃん(左)とゆうちゃん(右)
今日、ヒトホが北又からボッカをして登って来てくれました。どうしても足りなくなったゴボウ(肉ジャガ用)や片栗粉(豚唐揚げ用)、茄子(天ぷら用)などを荷揚げするためのボッカでした。北又から連絡があって、早々と午前5時前には出発したとの事。多分10時過ぎには着くだろうとみんなが待っていました。「今日は荷物もそれ程重たくないから、迎えがなくても最後まで頑張って、そのうち来るさ!」
そして10時半過ぎ頃、ヒトホが到着。荷物を量ってみてビックリ!!…ナント25キロもあるではありませんか。実は、いろいろ連絡が不十分だった為に、本当なら「初めてのボッカ」ですし高校1年生なのでせいぜい17〜18キロ程で登らせるはずだったのが、そんな重い荷物になってしまったのでした。(連絡不十分だった事実は、管理人として大いに反省しました)
「ボッカ初体験」のヒトホ。友人のみっちーが帰ってしまったので、今日はひとり旅。またペース配分や背負い方のアドバイスをしてくれる同行者もおらず、さぞかし心細かった事でしょう。
でも良く頑張りました。まだまだ高校1年生、自分の体よりも大きく見える荷物を背負って、多分自分自身との闘いの5時間半だったと思います。
。。。ヒトホを交えてのお昼ご飯。あかねちゃんと由衣ちゃんが作ってくれた“カレーチャーハン”を食べている最中にゆうちゃんが言いました。「あれっ、ヒトホちゃん、泣いているの!?」
心細かった思い、辛かった気持ち、そして無事に大切で重い荷物を小屋まで運んだ安堵感…ヒトホのそんないろいろな気持ちが、みんなでご飯を食べていてホッとしたら一気に溢れてきたのだと思うと、他のみんなもホロリと涙が浮かんできてしまいました。
「頑張ったネ、ヒトホ!!」。。。お兄さんやお姉さん達の声に、無言で頷いていた彼。辛かった分、きっと何かを掴んでくれたでしょう…たくさん背負わせてゴメンなさい、今日はゆっくり休んでネ。
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