蓮華鉱山道から雪倉岳 その1
2002-09-15
鉱山道にも秋の気配 … ナナカマドの実が真っ赤に色付いて
9日(月)の午後から蓮華温泉へ。目的は、朝日岳へ繋がる道を歩くこと。今回は昨年果たせなかった「蓮華鉱山道」を歩いて登山道の様子を確認し、また県から管理を任されている雪倉避難小屋の状況をきちんと把握してくることにありました。
行き交う登山者のほとんどいない道を1人で登るのは、さすがに少々考えものと思い、誰か平日にこの計画に同行してくださる方を探していましたら、ちょうど日程の合う方がいらっしゃいましたのでお願いしたところ、何とか引き受けていただきました。もちろん、私の「超・遅足」を承知の上で。。。
写真家の森下 恭さん。。。シブシブだったのかもしれませんが(笑)、「ガイド」と「荷物持ち」と「熊よけ」を兼ねて(笑)ということで、朝日小屋管理人の願いを叶えてくださいました。
9日は前日までの大日岳山行の疲れを癒すべく、蓮華温泉でゆっくりお風呂に浸かりました。
10日は朝食をとらずに早めに出発する旨を伝えると、蓮華温泉の田原さんに「どこまで?…えっ?雪倉の避難小屋??3時間で着いちゃうよ。ゆっくりご飯を食べてから出かければ良いのに…」と散々誘われましたが、やはり何より自分の足が心配だったので、早朝4時半起床、6時過ぎに出発にしました。
(この蓮華温泉から避難小屋まで“3時間で”というのは、あくまで“田原さんのペースで”ということが、後からよ〜く分かりました!)
最初から、私の大好きな道…鬱蒼とした樹林帯の中の、余り景色の見えないかなり薄暗い道ではありますが、むせ返るような木々の匂いがたまらなく好きで、その中を歩くことの幸せをつくづく感じました。そして、「登りの苦手な」私としては、余り急斜面ではなくだらだらとした緩やかな登りの連続がまたゆっくりした歩みを助けてくれました。
この8月になってから、瀬戸川には橋も架かったということも聞いていましたので、それも自分の目で確認することが出来ました。
登山道は、木道がかなり滑りやすくなっていますが、全体に蓮華温泉の方々の手できちんと整備され、また草刈りも終っていました。
しかし、この道を歩く登山者の絶対数が少ないのは、やはりコース全体が長いためかと思われます。「もうすぐそこに、鉢ヶ岳の分岐点があるはず」…そう思ってからが、かなり長かったです。。。(いろいろ事情があって(?)、荷物がかなり重たかったせいもありますが)
『蓮華鉱山道』は、いわゆる一般ルートではあるかもしれませんが、しかし誰でも行けるコースだとは思えないように考えます。
「健脚向き」だと思いますし、特に、雪融け直後にはルートの不鮮明な箇所もあります。また利用する場合には瀬戸川の橋の状況を必ず確認しなければいけません。徒渉ということになれば、歩ける登山者はもっと限られてくるはずです。
そして何よりも、『自然』を大切に思ってくださる方々にだけ、そっと歩いていただきたい…そんな道でした。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2002/09/d20020915a.html