登山道の状況確認と、白高地沢の橋架けに
2003-06-18
台風接近の影響で全国的に天候が崩れていく中、昨晩から作業の進め方が心配だったのですが、朝起きてみたらどうにか一日持ちそうなお天気だったので、急遽梅ちゃんと孝太・山口クンの3人が蓮華温泉側の登山道の状況を偵察がてら、白高地沢まで仮橋を架けに行きました。
朝8時小屋を出発。夏道の全く見えていない雪の上をベンガラでマーキングしたり、登山道に横たわっている倒木を動かしたりしながら、白高地沢へ。
帰って来たのは、夕方の6時頃でした。さすがの梅さんはじめ、若い2人も相当くたびれたことでしょう。本当にお疲れ様でした。
いつもの事ながら、山小屋にとって一番大切な登山道の整備と管理・点検ですが、シーズン初めの作業は特に神経を使います。
今日は、夜勤明けの古崎分隊長もお休みを利用して、山開き前の偵察にいらっしゃいました。いつもの事ながら、本当に真面目に仕事に取り組んでおられて頭が下がります。
小屋の中も、かなり片付いて来ました。『ゆかりの大改革』の為の準備も、どうやらそろそろ整ったようです。
小屋周りの仕事はもう少し、それから朝日岳山頂から向こう側、水平道の点検・確認作業にもできれば近いうちに行ければと考えています。
蓮華温泉側の雪渓の残り具合については、梅ちゃんの話によると…
朝日岳山頂から蓮華温泉側直下にかけての雪渓は、例年に比べて「かなり」多いそうです。
青ザクまでは、いつも雪渓が残る箇所では、未だかなりの範囲で多くの雪が残っているそうです。
帰路は、ガスで一寸先も見えない真っ白な状態の中、行きに付けたベンガラのマーキングの跡がなかったら、もしかしたらルートを見失ってしまったかもしれないと思うほど、雪の量は多いそうです。
この時期の朝日岳周辺は、北アルプスの中でも、北陸地方・日本海側特有の残雪の多さが特徴です。雪融け直後の6月下旬から7月初めの時期は、咲き始めたばかりの高山植物も魅力ですが、確かな技術と相当の体力がなければなかなか難しいのも確かです。
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