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2003年、希望の年に!!
2003-01-04
朝日岳から、2003年の夜明け 03.1.1
明けましておめでとうございます。
皆様、健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
本年も朝日岳・朝日小屋を、どうぞよろしくお願いいたします。
朝日小屋は今年も6月中旬に小屋開け、そして6月下旬の山開きからシーズンの幕開けとなり、10月中旬の小屋閉めまでの約4ヶ月間の営業となる予定です。
今年の抱負は、もちろん(!)いろいろあります。
やはり多くのお客様をお迎えして、出来れば営業的に安定したシーズンにしたいです(微笑)。
『中高年登山』はすでにブームというよりも大きな流れとして確立した観がありますが、その中でも最近の登山者の皆さんの傾向として、「有名な山はもう登ってしまったので、今度はあまり他の人達が行かないような山へ」「念願だった花の山で、静かな山歩きを楽しみたい」「アルプスと日本海を繋ぐ、記念の山歩き」等などの考えが見られるように思います。
そういう意味で、昨年あたりは朝日岳が少し注目されたのではないかと思っていますが、何しろ入山から下山までのアプローチが長くキツイ山なので、爆発的なブームがやって来ることはないと思いますが、いつも思うように、『高嶺に咲く花たちを、そして朝日岳を、可愛がってくださる皆さんにこそ、ゆっくりと訪れてほしい』と願わずにはいられません。
朝日小屋の『平日』は、とても空いていますょぉ。
特に、9月・10月の平日は「お客さんが来ないかなぁ。。」と外ばかり見ているくらいですから(笑)、そんな時はゆっくり静かな山小屋の夜を満喫できるのですが(微笑)…お待ちしています!
また、遭難や事故が起きませんように。
昨年は、このホームページの掲示板の中でも、蓮華温泉・五輪尾根の木道についての論争がいろいろありました。朝日小屋の管理人としても、その件については関係各官庁・各方面に現状の問題点を報告し改善を求めて話をしている次第です。実際には昨年・一昨年と木道の改修が進んでいますが、一朝一夕の解決は望めないので登山者の皆さんにも細心の注意を払っていただきたいと思います。
また中高年のパーティーの場合、“歩行時間”を含めた「全行程の行動時間」をガイドブック記載のそれよりかなり多めに取る、「早発ち、早着き」の鉄則を守ることが山行全体の余裕に繋がる、等などの原則を必ず守ってほしいと思います。
パーティーの力量や技術・体力に見合った計画を立て、慎重に行動されるよう、山小屋からもくれぐれもお願いします。
管理人も、今年で3シーズン目を迎えます。
まだまだ「新米管理人」「頼りない管理人」ではありますが、でも新鮮な気持ちを忘れずに、しかし少しは管理人らしくどっしり構えたい(!?)、そして、人間的にも大きくなりた〜い!!
『登山者の皆さんに喜んでもらえる朝日小屋』を目指す気持ちに変わりはありません。
自分が山を歩くようになって、いくつかの山小屋に泊まってみて、以前よりその想いは強くなっています。山歩きは何と言っても肉体的・精神的にハードですから、辿り着いた山小屋でのもてなしがどうあるか、一度きりかもしれない「出会い」を大切にしたいと思います。
その為には昨年の反省の上に、ハード、ソフトの両面からなお一層頑張らなくてはと思っています。私なりの“今年の秘策”もまだまだ検討中(!)
キーワードは…『強く、そして優しく、しっかり受け止める』
このホームページも、「管理人日記」を中心に、『書き続けること』を課題にしたいと思います。
「大変でしょう…」とよく言われますが、私にとってこの日記を書くことは、心の整理と安定に繋がっていますから、皆さんが思ってくださるほど苦痛になってはいないんですヨ。
それよりも「いつも見ています!」のひと言が、どれだけ励みになっているか。だから、今年も“徒然に”書き続けていこうと思っています。
小屋に入るのはわずか4ヶ月だけのシーズンですが、小屋開けの準備、小屋閉め後の後始末、税金対応や書類関連の整理、諸々の会合への出席、そして「仕事・息抜き・元気の素」を兼ねた自分自身の山歩き…そんなことをしていると、一年間が本当にあっという間に過ぎて行きます。
今年も天候が安定し、皆さんがステキな山行をされますように。
皆さんとの出会いを、朝日小屋でお待ちしています!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/01/d20030104a.html
あれもしたい、これもしたい…
2003-01-04
元旦の山々 03.1.1
山を歩きた〜い!!…出来れば、春の山から始まって、冬になっても自分の力量に合わせて何処かの山へ。その為にはやっぱり「トレーニング」か。
昨シーズン、初めて朝日岳で一眼レフカメラを使ってみました。写真らしい写真になっているのはホンの数枚でしたが、焦らずに、でもしっかりと、“私の想い”を写してみたいと思います。
「チームワーク」を土台に、楽しく山小屋生活を送りた〜い!…もちろんその為には、管理人がシッカリしなくては!!
花の名前や木の名前覚えたり、自然をもっと観察して勉強したいなぁ。
今年の“秘策”…まだまだ秘密ですが(笑)、小屋のレイアウトやサービスなど、いろいろ思案中!!
沢山の皆さんとの『出会い』を大切に。
細やかな心遣いが出来るように。人間的に大きくなって…。
亡父の『追悼集』の完成…これが、今年一番の課題となりそうです。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/01/d20030104b.html
茜ちゃん、20歳(はたち)の誕生日とその後の彼女
2003-01-07
2002年10月12日 茜ちゃん・20歳の誕生日は朝日小屋で
左・ケーキを作ってくれた孝太 右・主役の茜ちゃん
(3ヶ月前の話で、恐縮ですが)
(掲示板もご覧ください)
昨年10月12日、小屋閉めを間近かに控えみんなが集まって来ていた朝日小屋で、茜ちゃんの誕生パーティーが開かれました。それも、記念すべき20歳のお誕生日です。何人もいたアルバイトの中で、小屋の営業期間中にちょうど誕生日を迎えて、みんなでお祝いができたのは昨年は彼女だけ。
当日は、孝太が美味しい美味しいケーキを2種類も手作りしてくれたんですヨ。それも2日も前から準備をして…。手間ひまかけた愛情・友情たっぷりのケーキは、みんなに大好評でした!!
茜ちゃんが小屋閉めに登って来るというので誕生会を計画したのですが、主役が当日の朝になって具合が悪くなってしまい、一日延ばそうかという電話がかかって来ました。しかし孝太がケーキを準備してくれたと話すと、茜ちゃんは「。。。。。。」
そして意を決した彼女は、昼過ぎから登り始めました。同行のIさんと一緒に夜7時過ぎ、みんなが待つ小屋に辿り着いた時の彼女、その晴れやかな顔、爽やかな笑顔は本当にステキでした。
(最初は自分の意思とは別な所で話が進んで)ひょんなことから、思いがけず昨年の朝日小屋アルバイトに参加した茜ちゃん。「あかね色」に輝く空を見て感激した話も、この日記に書きました(2002.7.24付け)。
そしてナント…!!
彼女は、昨年末から新年にかけての「正月登山」に福島県の吾妻山へ行って来たそうです。もうこれには、御両親もビックリされたそうですが、私だって本当に驚きました!!だって朝日小屋に来た時の彼女は、「山女」どころか…!?。
その茜ちゃんが、年末年始の冬山へ登るなんて…。
先を越されてしまった(笑)私は、驚き感心すると同時に、『人は変わる!』と思いました。彼女はそのとても素直な心根と、いつもひた向きで前向きな姿勢で、自分の意志をもって変わろうとし、冬山への挑戦を実際の行動に移しました。本当に頭が下がりましたネ…。
この先、茜ちゃんがホンモノの「山女」に変身するかどうかは分かりませんが(笑)、彼女が「自己の確立」を目指し、自分が求める「本当に大切なもの」を追い続ける姿勢は、きっとこれからも変わらないのではないかと思います。
そんな若いエネルギーを今年も分けてもらいながら、私も頑張ります!!
山小屋で若いアルバイトのみんなと接することは、私にとっての『宝もの』として、これからも大切にしていきたいと思います。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/01/d20030107a.html
何なんでしょうね、山小屋生活の魅力
2003-01-07
とびっきりの笑顔 2002.10.12
山小屋のアルバイトは、正直言ってかなりキツイと思います。
楽しいことは、もちろん山ほどあります。宝物のような「人との出会い」もあります。自然の魅力に思う存分触れる機会もあります。ゆったりした時間も時には。
でもそれ以上に、大変なこともたくさんあります。精神的にも肉体的にもかなりハードです。“求められるモノ”も結構レベルが高く、様々です。下界での“マニュアル通り”のアルバイトの方が楽な場合もあるかな…。
それでも、アルバイトに来てくれるみんなは、シーズンが終わりさわやかな涙ととびきりの笑顔を残して別れて行きます。
若い子たちの山小屋生活、「ハマッてしまう」魅力は何なんでしょうか、ねぇ…。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/01/d20030107b.html
今年の初登山(?)は、城山〈上ノ山〉へ
2003-01-09
だあれもいない 03.1.8 photo by 自動シャッター
双子の受験生を抱えナンダカンダと雑用に追われ、“今年こそ”と思ったお正月登山もままならず、いろいろ送られてくる皆さんからの年末年始の山行情報に羨ましさと淋しさを感じていた年明け。ううう。。。
昨日の午前中は、溜まっていたメールへの返事を書くなど、おとなしくパソコンに向かっていた私でした。午後からもデスクワークかぁと思っていましたが、あまりにお天気が良くて穏やかな陽差しに「もう、こんなことばかりしていられない!」(笑)と、いざ出発。
午後から、それも独りで行ける山なんてそうそうありませんから、城山(上ノ山)へ行くことにしました。標高わずか200m少し、初登山と言えるかどうかわかりませんが(笑)。
登山口の鹿島神社での雪は約10cm程でしたが、植林された杉林を抜けて上ノ山園地に近づくと雪の深さも30cm、多い所では膝までありました。海岸沿いにある山なので、誰にも踏まれていない雪は湿ってとても重く、それなりに足のトレーニングには最適だったように思います。
静かな山でしたが、下枝が刈られすっくと伸びた杉の先端からは積もった雪が時折「バサーッ」「シャーッ」と音を立てて滑り落ちてきました。そして誰も歩いていないと思った雪道を外れて、ちょろちょろと身軽そうな足跡が…。
ひっそりと静まり返り、しかし陽光を浴びた一面の雪がキラキラと輝く園地では、持って行った紅茶を飲みチョコレートをひと口。往復でも2時間足らず、ちょっとしたお散歩でしたが、雪道を登ってうっすらと汗をかき開放感を満喫し、ホンのささやかな幸せを感じて、もう充分に満足!!
ちょっと物足りなさも残しつつ、でも思い切って行って本当に良かった…。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/01/d20030109a.html
可愛らしい足跡
2003-01-09
ホントに身軽ですねぇ。
この場所で私は、膝近くまでゴボッゴボッと潜ったのに(笑)。
ウサギかしら、それとも??
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/01/d20030109b.html
これは私
2003-01-09
この重たそうな足跡(笑)は、私です。
右手には桜の木があります。映っている陰も私。
奥に青々と見えているのは、もちろん日本海。宮崎沖の富山湾です。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/01/d20030109c.html
杉林の中を行く
2003-01-09
昨年の日記を見ると、山の中を歩いたのは1月中旬を過ぎてからでしたが、その時は雪がほとんどなかったんですね。
冬はやっぱり「雪」が最高!!
また時間を見つけて、何処かへ行きたいナ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/01/d20030109d.html