登山道の様子…蓮華温泉方面
2003-07-14
県警山岳警備隊の古崎分隊長と谷口隊員
そして、朝日岳方面遭対協の救助隊メンバー
朝日小屋からは、孝太・山ちゃん・哲也
6月15日に小屋開けしてから、約ひと月。その間、朝日小屋にいらっしゃったお客様は昨シーズンの同じ時期に比べるとかなり少ない状況です。
それは、梅雨がなかなか明けずに曇りやガスそして雨や風の日が多いといった、天候が不安定な状態がずっと続いている事と無関係ではないように思います。
下界では「冷夏」の様子もあるようですが、山の上でも日照が少なく気温が低く、その為か、当初予想していたより雪融けの速度がなかなか進まないように思います。
さて、蓮華温泉方面の残雪及び登山道の状況ですが、先程も書いたように、朝日岳山頂から蓮華温泉側にかけては未だかなりの雪が残っています。
特に、朝日岳山頂直下の雪渓は未だ例年以上の雪の量です。
そして、千代の吹き上げ(吹き上げのコル)から蓮華温泉方面にかけて八兵衛平までは、かなり急な斜度で雪が付いています。
実は先日来、数組のお客様が蓮華温泉からのルートを登って来ていらっしゃいますが、どのパーティも同じような箇所でかなり苦労しているようです。各パーティとも、蓮華温泉から10〜11時間の行動時間を要しており、雪渓のトラバースに時間が掛かっているということを聞いています。
昨日は、救助隊の大和隊員が蓮華温泉方面のルート確認に出掛けましたが、その報告からも雪渓のトラバースについては、上り下りともくれぐれも注意が必要だということです。
それぞれの登山者の皆さんの技量次第とは思いますが、(現時点で)ここ数日のこの方面の行動に関しては、ピッケル(なければストック等)やアイゼンといった装備の携行を考えてみたら良いでしょう。
夏山シーズンとはいえ、この時期の北陸地方・日本海側の高山の残雪については、くれぐれも慎重な計画と行動で臨まれる事をお願いします。
なお、蓮華温泉方面の登山道に関しても、明日以降連休前に、様子を見ながら小屋からも確認に出る事にしております。
また、各パーティー・登山者の皆さんにおかれては、どんな状況にも対処できるように『早立ち、早着き』といった登山の原則を厳守していただくよう、山小屋からもお願いいたします。
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