御来光
2003-09-23
台風一過、「明日の朝は、もしかしたら晴れるかも…」という予想。今シーズン初めて、御来光を見に行くことにしました。
お泊りのお客様はお二人。朝食の用意は、山ちゃんと孝太に任せました。
お客様は蓮華温泉への下山予定でしたので、途中ですれ違うことが出来るから、その時にお見送りのご挨拶をすることにして。
3時半に起きて、4時に小屋を出ました。
満天の星空。
暗闇に瞬く、街の灯かり。
凛と澄んだ空気。
浮かぶ三日月。
真っ暗な山道を、一人きりで歩く。
何だか心うきうきしていたから、不思議。
山頂に着いてから、じっと待ちました。
5時頃、ガスが辺り一面を覆って山も星も何も見えなくなり心配しましたが、「その時」が近付いて来るにつれサーッと流れて消えてくれました。
連なる頚城の山々が、空が、雲が、少しづつ色を変えていきます。
気が付くと、木道が霜で真っ白になっています。自分のサブザックも、みるみるうちに真っ白に。
半袖の上にフリースを着て、ダウンジャケットを着て、まだ雨具も着けたのに。
手袋をしているのに指先が、濡れていないのに足先が…とにかく冷たくて冷たくて。
寒くて寒くて、震えながら見た御来光。
一人、言葉もなく眺めた御来光。
気持ちが、とっても満たされました。
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