10月の山行、装備・体調・計画の再確認を!!
2003-10-03
少しづつ色付き始めた、花園三角点から青ザク・五輪尾根 03.9.30
毎日天気予報と“にらめっこ”しているのですが、今年ほど「下界の天気予報」と「山の上の天気」が合わないのも珍しいのではと思うくらい、今年はグズグズする日が多くて困ります。降水確率0%となっていても朝から雨が降っていたり、一日中ガスっていたり…。
そんな中、チョッと冷え込んだ今朝なんか外の温度は0℃。このところ下界でも肌寒い日が続いているようですが、山の上では余程好天でもない限り、日中でも気温は10℃以下になっています。
初雪が降ってからは一層寒さが増して、山の上はすっかり『初冬』の様相。。。
北アルプスの各山小屋では、10月中旬の連休で小屋を閉めるところと、11月初旬の連休までの営業小屋が殆どです。どちらにしても、多くの登山者の皆さんが“冬山の重装備無し”で歩ける期間も残すところ僅かとなって来ました。
もちろん皆さん、計画段階からいろいろと検討されておいででしょうから、改めて私が申し上げることはないとは思いますが、中には今の時期、未だ「夏山の延長」くらいにしか考えていらっしゃらない方も。。。
「初雪が降った」というニュースを聞けば「アイゼンは要りますか!?」というお問い合わせが入ります。しかし3,000m級の白馬岳からの稜線歩きでは、10月初旬であっても降雪に見舞われれば、縦走が可能であるのはごく限られたパーティーであり、いわゆる一般登山者の方々には無理な場合も多いのではないかと思われます。
いずれにしても、各山小屋などを通じて必ず情報収集をして頂きたいと思います。また万が一に備えて、エスケープを考えたり時には計画の変更も必要になってくるでしょう。
雪がなかったとしても、今の時期の高山は殆ど「初冬の山」を想定されても間違いないかもしれません。
その場合、特に装備の点で忘れてならないのが『防寒対策』。うっかりして、帽子や手袋を携行していなければ大変なことになる場合もあります。
先日の私の蓮華温泉行きでも、霧雨の早朝や雪の降った後の朝日岳山頂に居る時間帯だけでなく、午後の歩行中の場合にも手が冷たくて手袋は“必需品”でした。また、風は冷たく突風も吹きましたので、ダウンのインナージャケットを着たまま歩いた時間もありました。
週間天気予報では、しばらく晴れの日が続くようですネ。どうか、この予報が当たりますように(微笑)。
静かな秋の山には、華やかな夏の山にはない魅力がいっぱいです。残り少ないシーズン、登山者の皆さんが楽しんで山を歩いて下さるよう、心に残る山行になりますように。
充分な装備、そして無理のない計画。またくれぐれも体調を万全にして秋山へ入山して下さい。朝日小屋からもお願いいたします。
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