「朝日小屋研修」…阿曾原温泉小屋で
2003-10-28
「錦秋の黒部峡谷」…この魅力的な言葉に“誘惑され”(微笑)、私たちも「研修とお手伝い」を名目に、連日超多忙を極める阿曾原温泉小屋へ行って来ました!!
皆さんご承知の通り、黒部峡谷トロッコ沿線の山小屋は、昨シーズンは9月半ばの落石事故の影響で“開店休業”状態を余儀なくされ、営業その他に大変な打撃を受けました。
また、特に佐々木 泉さんがオーナーの阿曾原温泉小屋は、毎年「下の廊下」が完全に開通する9月下旬〜10月上旬にならないと本格的に登山者が入らないという特殊な状況の下にある山小屋です。
加えて、黒部の深い深い谷の中に小屋があるということで、例年6月中旬にプレハブの小屋を建て10月末に解体するという、大変な苦労を背負いながらの山小屋運営。
そういう困難な条件の中でも、元・富山県警山岳警備隊員だった泉さんは、黒部の山を谷を守り、そして登山者の安全の為に登山道の整備にも力を注ぐという仕事に全力を傾けていらっしゃいます。
そんな、今年もいろいろとお世話になった泉さんの山小屋へ、ぜひ私も行ってみて、いろいろと勉強したいと思い今回の「研修」となりました。
阿曾原温泉小屋は、私の想像を超えた(!?)山小屋でした。
あれだけの建物を、造作してまた完全に取り壊す。。。それを思っただけで、大変です。
また、「下の廊下」「水平歩道」を歩く多くの登山者の皆さんの、安全を確保する為の努力は相当だと、同じく登山道の管理を任される小屋の責任者として、その労苦に頭が下がる思いです。泉さんは、毎日登山者の皆さんが全員無事に小屋に到着されるまで、やはり気掛かりで落ち着かない様子でした。
小屋では、泉さんをはじめ、奥様の和歌子さん、番頭さんの“大仏さん”こと中山さん、今シーズン朝日小屋に助っ人に来てくれた小野田クン、アルバイトの“おかん”や“すずちゃん”たちともいろいろ話をしたり、一緒に剱岳に登った永井さんに再会することもできました。
また、この8月に朝日小屋へいらして下さった村上 浩さん(掲示板への書き込み、有り難うございます!)が、ツアーのお客様としていらして阿曾原の受付でバッタリお会いしてビックリ…「山の世界は狭い!」を実感。
祖母谷温泉に続いて、阿曾原温泉でも、朝日小屋の“チームワーク”を発揮して夕食の準備と後片付けを少し手伝わせてもらいました。
孝太と山ちゃん、そして亀ちゃんも、ご苦労様でした!
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