15日、雪化粧の雨飾山(1963.2m)へ
2003-11-16
「へぇ〜っ、ゆかりちゃん、雨飾山へ行ったことないの!?」
そうなんです。私、「深田久弥の日本百名山」とされる雨飾山には未だ登ったことがありませんでした。
富山県の東端にある我が町からは比較的近いので、私の周辺の皆さんは行っていらっしゃるようですが、私には今まで縁の無い山でした。
そんな話をしていたら、いつか一緒に行きましょうと言って下さっていたのが、一昨年中俣新道へ連れて行ってもらった糸魚川の平石さん。
なかなか平石さんとの都合が付かずにいたのですが、やっとその念願が叶い、雪化粧したステキな雨飾山へ登ることが出来ました。今回は、平石さんや昨年12月に戸倉山へご一緒した糸魚川の山好きの皆さん達4名と私、計5名での山行となりました。
小谷温泉から・雨飾温泉から・そして大網からと、どのコースから登ろうかということでしたが、今回は雪もあるという条件の中、一番ポピュラーで、しかも南斜面だから雪の状態が良いのではないかという判断で、小谷温泉からのコースを選んでの山行となりました。
「百名山ブーム」の中、夏山シーズン中の週末ともなれば“行列”の出来るコースと聞いていましたが、やはりシーズンを外れて雪もありましたので、行き交う登山者の皆さんは少なく数パーティーのみ。
キャンプ場近くの駐車場からの登り始め付近でも、すでにうっすら雪が残っていたり氷が張っていたりして、山はとうに冬支度。またブナの林も、すでに葉が枯れ落ちてしまい、そのため山全体がどこか白っぽく映っています。
樹林帯の中を抜け荒菅沢近くに出ると、いきなり視界が広がり雨飾山の山頂へ向かう稜線が目の中に飛び込んで来ました。樹々が丸坊主に近くなっているので、かえって周りの山々の様子が良く分かります。
急登の途中からは、雪を被った焼山が青空に向かって聳え、また遠く鹿島槍ヶ岳の双耳峰をはじめ後立山連峰の峰々が確認出来ました。
笹平に出た頃には強風が吹き始め、気温もずい分と下がって来たようでした。しかし、平石さんの「ゆかりさん、山頂へ行ったらもっと良く朝日岳が見えますよ!」の声に励まされ、歩き始めから4時間足らずで、“北アルプスの大展望”雨飾山の頂へ。
少し雲も出て来ましたが、それでも山頂からは360度のパノラマが楽しめました。特に、青空に浮かんだ雪の白馬岳や雪倉岳、そして朝日岳の眺めの素晴らしかったこと!!
山頂でしばし眺望を堪能した後は、強風と寒さのために、昼食もそこそこにして出発となりました。
笹平から山頂付近にかけては、15cm前後積もった雪がありましたがかなり融けてシャーベット状になっていました。しかし、それも陰に行くと冷え込んで来て凍っていたりして、急斜面ではかなり慎重な行動が必要でした。
帰路は、なめこ探しなどしながらゆっくり下山。約3時間程で、駐車場まで戻りました。 午後から下り坂という天気予報が心配でしたが、ほぼ快晴の中での楽しい山行となりました。
『初めての、雨飾山』…う〜ん、ステキな山でした!!
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