「温泉」
2003-12-16
真夏の縦走なら、何日もお風呂に入っていない疲れた身体を勢いよく解き放つ為には、下山口の温泉にザブンと飛び込むのが一番です。何より、その汗の匂いが勲章だった山中から“下界のヒト”にいち早く戻る為にも、必要不可欠な「儀式」であるかもしれません。
秋の山歩きなら、紅葉の下でゆっくりと浸かる露天風呂がやっぱりイイですねぇ…。少しぬるめの湯加減で、山の想い出を大切にしながら時間を忘れてぼーっとしたいものです。
雪の山から下山口に辿り着いたら、寒さに震えて凍えている身体を、少々汗が流れていたら尚のこと、少しでも早く温めてやりたいものですネ。
どちらにしても、山を下りてからの「温泉」には、最近とっても興味があります。
シュンちゃん・堀クンと行った雪の負釣山。その山麓の入善町舟見周辺にも、山懐に抱かれた温泉がいくつかあります。今回も、その冷え切った身体を「バーデン明日(あけび)」のお湯が温めてくれました。
実は私、何度か館内を訪ねてはいたものの、明日の温泉に入ったのは今回が初めて。ちょっとぬるぬるしたお湯の柔らかさと、庭園風にしつらえてあった露天風呂の解放感がとっても気に入りました。
上の写真は、シーズン中の9月末に朝日小屋から一人で往復した蓮華温泉の内湯です。私は、この蓮華温泉の内湯がかなり気に入っています。お邪魔するのがいつもちょっと時季の外れた平日だからでしょう、朝日岳や雪倉岳の山々を眺めながらゆっくりお風呂に入るのが楽しみです。
山に「温泉」はツキモノですね。若い頃は(今でも“気持ち”だけは若いつもりだけど・苦笑)温泉には全く興味がなかった私でも、今なら、山から下りた後に温泉は欠かせません。
そういえば、ナンダカンダと今年もいろんな温泉に入りました。
蓮華温泉、祖母谷温泉、阿曾原温泉、宇奈月温泉、高瀬渓谷・渋温泉、雨飾温泉、舟見の湯…。
もちろん、朝日岳から北又へ下山の折には、地元小川温泉にゆっくりと浸かって「ふーっっ!!」と、手も足もぐーんと大きく伸びをしてから家に帰ります(微笑)。
「温泉」は、疲れた身体にゆっくりと効くだけではなく、少し傷んだ心さえもすっぽり包み込んでじんわりと温めてくれる効用も持っているのかもしれません。
皆さんの大好きな山里の温泉は、何処ですか!?
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