「第47回 岐阜・富山・長野三県 北アルプス山岳遭難防止対策連絡会議」
2005-11-21
18・19日の両日、長野県大町市に於いて「第47回 岐阜・富山・長野三県 北アルプス山岳遭難防止対策連絡会議」が開かれ、私も朝日岳方面遭対協の皆さんと一緒に出席して来ました。
当日は、各県から、それぞれ北アルプスの山岳遭難の実態等について報告がありました。
岐阜県からは「市町村合併に伴う組織改革について」、富山県と長野県からは「平成17年中の山岳遭難発生状況について」という題で、それぞれ発表があり、山岳遭難の実態や防止対策などが話し合われました。
最後に、北アルプスに関わる三県連絡会議の総意として「決議」が採択されました。
以下に、その決議文全文を掲載します。
決 議
北アルプスは、日本有数の高峰を連ね、その山並みの美しさに惹かれ、四季折々全国から大勢の登山者が訪れています。
特に、昨今は中高年層を中心とした登山者の増加に伴い、悲惨な山岳遭難事故もあとを絶たない状況にあります。
また、平地感覚で登山するなど登山者の意識の多様化と携帯電話の普及により、安易な救助要請が増加したため、我々山岳遭難救助活動に携わる者への負担も増加しています。
この様な情勢を踏まえ、山岳遭難事故防止対策の任務に当たる我々は、その責務の重大さを自覚し、事故のない安全な登山を確保するため、
1.登山者の危機管理能力と自救能力を高める啓発活動を推進する。
2.きめ細かな山岳安全情報の提供と救助体制の確立に努める。
3.県境を越えた相互協力と連携の強化に努める。
以上、決議する。
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