ズッコケ珍道中…いざ、「雪上テント泊」へ!
2003-05-07
穂高平避難小屋で、“まったり”とした時間を過ごしたてらちゃんと私。このままもう1泊しようかという思いもありましたが、せっかくのGWに遠く広島の‘島’から出て来てくれたてらちゃんにいろいろ案内したくて、朝食を戴いた後に後ろ髪を引かれながら穂高平を辞しました。
「やっぱり、最初に話していた通り、行こうか!?」
目的地へ向かう途中のスーパーに立ち寄り、今晩と明日の食料の買出しです。あれもこれもと、結構買いましたねェ(笑)。
えっ?どこへ向かったのかって??
そうです、とりあえず雪のある山、そしてバッチリの春山装備が無くても雪上でテントが張れる場所…立山の雷鳥沢キャンプ場です!
もちろん、雷鳥沢から剱岳アタックや立山縦走を試みるのならば充分な計画や装備が必要ですが、天気予報も快晴でしたので、テント泊が目的の2人はテントとシュラフそして防寒具の用意をきちんとすれば行けるという計算をしました。(ピッケルだけは用意しましたが、山へ登る予定は皆無だったので、アイゼンは持ちませんでした)
ゆっくりした穂高平から、GW真っ只中の立山アルペンルートへ。これにはかなりの“勇気”が要りましたが、私の予想通り、連休中日のしかも午後からでしたので、アルペンルートは思ったより混んではいませんでした。
富山県側からアルペンルートを通って立山へ入るのは初めてだというてらちゃんは、コバルトブルーの空と雄大な立山連峰や剱岳の雄姿、そして“雪の大谷”に、バスの中からずっと感激しっぱなし。
室堂のターミナルに着いたのは、もう夕方の4時近く。急いで雷鳥沢のキャンプ場に向けて歩き始めました。途中、富山県警山岳警備隊で室堂派出所に常駐している金山康成分隊長にバッタリ。
「あれぇ、どこ行くがけ? 雷鳥沢?? 劍へアタックけ???」
「ハハハ、そんな装備持たんちゃ! な〜ん、雷鳥沢まで行ってテント張って遊んで来るちゃ」
オカシイナァ。。。私はサングラスしていたし、室堂平の大勢の人込みの中で誰か分からなかったはずだけど、ゆかりの「指名手配」でも出ていたのかしら?(笑)
雷鳥沢の野営場に着いて、すぐテントの申込に管理所へ。ところが、ここでも…朝日小屋“助っ人部隊”の板さんが受付から顔を出しました。お互いに「えーっ!?」連休で立山に春スキーに来ていたそうです。
大急ぎで、テントの設営、そして夕食の準備に取り掛かります。何しろ私は、昨秋買ったテントで泊まるのは初めて。大学時代にテント泊を数多く経験してきたてらちゃんにいろいろ教えてもらいながらの「雪上テント泊」です。
てらちゃんも私も、見渡す限りの雪の山々に大感激!
でも、もし周りの人から「お仕事は?」「明日はどこの山へ?」などと聞かれたら恥ずかしくて答えられないから(笑)、あまり大きな声で話さないようにしながらソットしていました(爆笑)。
視界極めて良好、風も無く、雪の感触を確かめながら、山々の懐に抱かれて…『憧れのテント生活』は静かに更けていきました。
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