登山技術研修会
2003-05-12
雪上での実地訓練となり、全員真剣にトラバース
11日(日)、所属する自然保護団体・大蓮華山保勝会の「登山技術研修会」が開かれ、私も参加してきました。
この研修会は、6月末の朝日岳山開き登山会でリーダー役を務める保勝会員を対象に、ピッケルやザイルの使い方をはじめとする登山技術の講習を行ない、登山会参加者の皆さんの安全登山に少しでも役立ててもらおうという主旨で、例年登山会前に行なわれています。
北又方面の尾安谷〜越道峠方面で行なわれ、講師には富山県警山岳警備隊の古崎富裕分隊長と谷口和幸隊員があたられました。
最初に事務局前にて、ヘリコプターでの遭難者(負傷者)の吊り上げを想定して補助用具の装着訓練を行いました。近年、山岳遭難救助活動にはヘリコプターが不可欠となり、その為の正しい知識が求められる場面も多くありますので、古崎分隊長からは、山に入る機会の多い保勝会員にはぜひいろいろ知っておいて欲しいとの要望がありました。
その後、現場へ移動。
小川温泉元湯から上は、町道湯ノ瀬〜北又線(林道)の整備が未だ完了していないので、入口から徒歩で行きました。
行きは、尾安谷から先は林道を歩かずに谷を詰めることになりました。残雪は、昨年よりは多目ですが予想していたほどの量でもないようです。ここでもやはり、4月の降雨と5月に入ってからの好天が影響して雪融けが一気に進んだようです。
尾安谷上部付近の訓練現場に到着してから、古崎分隊長と谷口隊員の指導を受けました。特に山開き登山会では、8合目から上部や夕日ヶ原付近の雪渓の残雪量が多目の予想がされているので、登山会参加者の皆さんを安全にリードしていく為の講習が繰り返し行なわれました。
今回は越道峠までは行かず、帰りは谷から上がって林道を歩いて来ました。
未だ整備も除雪もされていないので、林道は土砂やかなり大きな石が崩落していましたし、また道路上には数ヶ所にわたって雪も残っていました。
数日前から北又小屋に入っていた長津一雄さん(北又小屋の管理をお願いしている)の話では、雪融けは一気に進んでいるようですが、それでも越道峠から先は1m50cm以上の残雪があり未だ林道もまともに歩けない状態だということです。
小屋開けまで、あと1ヶ月ちょっとになりました。
ソワソワ、ドキドキ。そして山の様子が一番気になる今日この頃です。
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