「涙」…
2003-07-23
今日は、朝から降っていた雨が途中からかなり激しくなり、一日中やみ間なく続いていた。
蓮華温泉から登って来た高校山岳部の2つのパーティーが、叩きつけるような雨の中を相次いで到着。雨具を着ていても、雨と汗で下着までぐっしょり濡れている様子から、その道中の大変さが窺えた。
ガタガタ震えている生徒たちの姿も見え、また小屋も空いていたので、乾燥室代わりにサッシを入れて改造した玄関先を提供し、ストーブを焚いて雨具や靴などを乾かすのに使ってもらった。
少しバテている女子生徒がいるとのこと。お客様が入っていらっしゃらない部屋にストーブを焚いて暖かくし、布団をひいて横になってもらうことにした。
「何か温かいものでも飲む?」と聞いたら無言で頷いたので、熱いミルクティーを作って持っていった。
彼女の頬を、幾筋もの涙がすーっとこぼれ落ちた。
私の中で、ここ数日のいろいろな想いがふっと消えてなくなっていった。
こんな涙に出逢えるから、私は管理人として頑張ろう…そう思った。
始まったばかりの夏山繁忙期、多くの登山者の皆さんとの様々な出逢いが、きっと私を大きく育ててくれて、そして勇気付けてくれるはず。
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