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御来光
2003-09-23
夜明け 朝日岳山頂にて
台風一過、「明日の朝は、もしかしたら晴れるかも…」という予想。今シーズン初めて、御来光を見に行くことにしました。
お泊りのお客様はお二人。朝食の用意は、山ちゃんと孝太に任せました。
お客様は蓮華温泉への下山予定でしたので、途中ですれ違うことが出来るから、その時にお見送りのご挨拶をすることにして。
3時半に起きて、4時に小屋を出ました。
満天の星空。
暗闇に瞬く、街の灯かり。
凛と澄んだ空気。
浮かぶ三日月。
真っ暗な山道を、一人きりで歩く。
何だか心うきうきしていたから、不思議。
山頂に着いてから、じっと待ちました。
5時頃、ガスが辺り一面を覆って山も星も何も見えなくなり心配しましたが、「その時」が近付いて来るにつれサーッと流れて消えてくれました。
連なる頚城の山々が、空が、雲が、少しづつ色を変えていきます。
気が付くと、木道が霜で真っ白になっています。自分のサブザックも、みるみるうちに真っ白に。
半袖の上にフリースを着て、ダウンジャケットを着て、まだ雨具も着けたのに。
手袋をしているのに指先が、濡れていないのに足先が…とにかく冷たくて冷たくて。
寒くて寒くて、震えながら見た御来光。
一人、言葉もなく眺めた御来光。
気持ちが、とっても満たされました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/09/d20030923a.html
山頂から
2003-09-23
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/09/d20030923b.html
あの山へ…
2003-09-23
山頂の方位盤の遥か向こうに、剱岳
今までは、遠くに見えてもそれ程の想いがなかった山、剱岳。
でも、今朝は特別な気持ちで眺めていました。
「あの山に、私、登ったんだ…」
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/09/d20030923c.html
秋の朝日岳
2003-09-24
ウサギギク 03.9.22
秋も深まり、紅葉の様子や見頃の時期を尋ねるお電話が掛かって来るようになりました。
そんな中、過日こんなお電話が…。
「チョッと聞いてみるんだけど。
夏にそちらへ行こうと思っていたんだけど、お天気が悪くて結局行けなかったんだ。
秋に計画しようと思うんだけど、朝日岳の秋はどうかね?」
「はぁ、イイと思いますけど…」
「なんだか、いろいろ雑誌を見ても、アンタの処の紅葉がイイって書いてないんだョ。どうなんだ!?」
「涸沢の秋がイイのは判ってんだよ。でも、朝日岳の秋は一体どうかね。
イイっていうんなら、行くんだけど」
「はぁ。。。
朝日岳は“花の山”というイメージが定着しているので、皆さん秋はあまり出掛けていらっしゃいませんけど、草紅葉もいいですし、ダケカンバやナナカマドもたくさん在る山ですから、静かな山歩きの中で紅葉も楽しめると思いますが。。。」
「そうかい。
馬場島から早月を登ろうかと思ったりしているんだが、どっちがイイかね。
そっちがイイっていうんなら、考えてもみるけど!?」
「はぁ。。。朝日岳の秋も、結構イイと思いますが。。。」
「分かった、分かった。また考えてみるヮ。それじゃぁ!!」
… ゆかり、独りで苦笑 …
ひと雨毎に、秋が深まって行く今日この頃。
今年の紅葉は、どうでしょうか…。
日照不足と冷夏の影響、そして台風の雨風にもさらされて、草や花や樹々の様子が少し心配です。
出来ることなら、驚くばかりの見事な紅葉が見たいものです。
でも…
『青空と、鮮やかな色あい』だけではない秋の山の姿も、またそれはそれ。
秋の山の楽しみ方、それぞれいろいろあると思いますネ。
今週末は、紅葉の見頃には未だ少し早いようですが、9月末から10月初めにかけて、朝日岳周辺でも、充分に『秋を楽しむ』山歩きが出来そうです。
小屋閉めまで、ちょうど3週間となりました。
朝日小屋は、10月13日まで営業しております。
どうぞ、お出掛け下さい。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/09/d20030924a.html
『お隣さん』は、遠かった!!
2003-09-24
朝日小屋の前で記念撮影
蓮華温泉の“おかみさん”と、アルバイトの容子ちゃん
昨日の夕方、受付においでになった方を見てビックリ!!
蓮華温泉の田原さんの奥様と、アルバイトの容子ちゃんが、遊びに来て下さいました。
「私、結婚してから36年、いつもいつも山を眺めているだけで一度も朝日岳に来たことがなかったんですよ。
容子ちゃんが休みを取って遊びに行くって言うから、思い切って連れて来てもらったの!
『お隣さん』は、遠かったワ!!」
でも、本当に良く登って来て下さいました。
私も、管理人になって2年続けて蓮華温泉に泊まらせて頂きました。
こうやって、山小屋同士の交流が深まり、いろいろと情報交換がスムーズに出来るようになるのが、とても嬉しいですね。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/09/d20030924b.html
「冬眠前」…(笑)
2003-09-25
『虹』 小雨が降る中、雪倉岳も夕照に映えて 03.9.21
孝太と山ちゃんと私の3人…。お客様の極端に少ない毎日を、一体どうやって過ごしているか、皆さん分かりますか?
山閉いを3週間後に控えて、例の如く私ときたら「帰りたくな〜い!」「越冬しようかしらン!?」などと、3年連続で同じセリフを繰り返しつつも、そろそろ(やっと!?)行動は小屋閉めに向けて始動を始めました。でも…(!?)
昨日からは、ボツボツとシーツの洗濯も始まりました。でもそれだって、使用しない部屋から順に、しかも発電機が回って洗濯機が使える限られた時間帯のみ。
厨房に関しては、未だ本格的に何もかも片付けてしまうわけにもいきませんから、いろいろ考えながらボチボチ掃除をしたり、整理をしたり…。
一番頭を悩ませる「食品」については、この後のお客様の予約状況などを考慮しつつ、昨年同様、食料庫を確認して廻ったり冷凍ストッカーを覗き込みながら、毎日の献立を考えています。足りなくなっても困るし、さりとて余ればまたまたどうしようかと悩んでしまいます。
外廻りは、まだまだこの先小屋閉め直前になってからの「大仕事」がたくさんありますが、何しろお天気が悪くて未だ手に付かない状態です。
そんな中、1週間程前から電話の調子が悪く、発電機やバッテリーやら諸々難しい機器類との“格闘”もありました。3日前に、どうやら原因らしき事態と小屋閉めまでの対処法が分かったのですが、しばらくドタバタしました。
その為もあって、今までは発電機を止めてもどうしてもパソコンを使いたいという場合には一応何とかなっていたのですが、今はそれも叶わず、日記を書くのにも都合が悪い。
ここ2・3日は、電気の消えた日中は孝太と山ちゃんと3人、お天気が悪いので部屋の中も薄暗く、ただひたすら「読書」と「休息」の日々。。。
確かに“贅沢三昧”ではありますが(苦笑)、それもまた。。。
(大きな声では言えませんが)
何しろ今週は、月曜日から金曜日までご予約は1件・2人のみでしたが、実はそれも天候が悪くキャンセル。
ご予約外のお客様がボチボチありますが、ここ最近はお夕食の準備も3時半を過ぎて4時にならないと始められない毎日です。
あらっ、決して愚痴ではないので、あしからず!!…(笑)
「冬眠前」は、こんなモノかしら…まぁ、ウロウロ・ボチボチやります!!
『追伸』
営業日について、掲示板でお問い合わせがありました。
13日のお泊りですが、100人・200人という大人数でなければ(そんなワケないか・笑)お受けすることは出来ます。
ただし小屋の予定としては、15日は午前中に下山を始めたいので、13・14日はいろいろ後始末があります。
13日に宿泊を考えていらっしゃるお客様がおいでになりましたら、くれぐれも電話にてご確認の上、ご予約をお願い致します。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/09/d20030925a.html
蓮華温泉白高地沢の橋について
2003-09-25
うっすらと朝靄たなびく 朝日岳山頂にて 03.9.23
蓮華温泉白高地沢の橋についてですが、橋の流出から25日、どうやらようやく再々仮橋の架け替えが完了したようです。
今回は、仕事は新潟県の発注で、地元糸魚川市の業者が工事を請け負って作業が進められていました。
ただし、山中での仕事で、肝心の工事責任者の方との連絡が取れない状況にありますので、少ない情報はありますが詳細は分かっていません。
明日、孝太と山ちゃんが早朝から橋の確認に出掛けます。
二人が帰って来ましたら、デジカメ写真を日記に掲載しますので、お待ち下さい。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/09/d20030925b.html
とりあえず、仮橋が!!
2003-09-26
白高地沢の仮橋を確認
手前、モデルは山ちゃん 03.9.26 photo by kouta
今日、孝太と山ちゃんの二人で、白高地沢の橋を確認して来ました。
昨日も書きましたが、この橋は新潟県の発注によるもので、蓮華温泉の地元・糸魚川市の業者により工事が行なわれました。
とりあえず、今シーズン末まで残る20日間、無事に登山者の皆さんの為に一応の安全が確保されるであろうという事では、関係者として安堵しております。
しかし、来年以降の白高地沢の橋については、『未定』です。
シーズン終了後、『橋の今後』それについては関係各方面での調整・検討がなされるのではないかと思われます。
諸氏におかれましては、いろいろご意見もあろうかと思いますが、私としましては、今回はとりあえずのご報告のみとさせて頂きますので、あしからずご了承下さいませ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/09/d20030926a.html