前の記事
紅葉は、これからが見頃!!
2003-09-26
草紅葉の中を行く
蓮華温泉、花園三角点〜青ザクを登り返す
ここ数日、朝晩かなり冷え込むようになりました。
それにつれて、紅葉・黄葉も色鮮やかになりつつあります。
ガスの晴れ間に見え隠れする山肌も、特に朝起きると、前の日の夕方とははっきりと違った顔を見せてくれます。
この週末から来週初めにかけてはお天気も安定し、ゆっくりと紅葉の始まりが楽しめるかもしれませんネ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/09/d20030926b.html
「何か」を感じるために
2003-09-28
タカネトウウチソウ 小屋の周りで 03.9.27
申し訳ありませんが、明日の日記はお休みさせて頂きます。
えっ、どうしてって!?
そのワケは、また30日(火)に…。
最近のゆかりは、“隠密行動”が多すぎるかも(笑)
でも、「一体、どうしたんだろう」「また何処かへ!?」と、想像にお任せするのもイイですネ。
ゴメンなさい。諸々は、後からのお楽しみに。
「シーズン中の私の行動」の全ては、『管理人としての仕事』。
忙しくしていても、ボーッッとしていても、遊んでいるようでも…。
でも『いつも、何かを感じていたい』そう思っている私。
お客様も殆どいらっしゃらない、週の初め…明日“仕事と称して”「何か」を感じるために、少し風に吹かれて来ようかナと思い立ちました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/09/d20030928a.html
行って来ました!蓮華温泉へひとり旅!!
2003-09-30
まるで黄金の絨毯のように輝いて
八兵衛平の下、五輪の森手前で 03.9.29
ただいま〜〜!
行って来ました、蓮華温泉まで!!
急に秋色に染まり始めた山々を眺めるうち、
「そういえば。。。一昨年の秋に小屋から蓮華温泉へ下りたきり、去年はこのコース通っていないなぁ」
「そういえば。。。私、蓮華温泉から朝日小屋まで五輪尾根のルートは下りるばっかりで、登ったことないんだ」
「蓮華への道は、紅葉が最高だって聞いているけれど。。。やっぱり自分の目で確かめなくっちゃ!」
急に思い立って、一人で出掛けて来ました。
昨日は、朝日岳山頂で御来光を見ようと暗がりに小屋を出発。あいにくの曇り空の為、山頂からの朝陽は眺めることが出来ませんでしたが、吹き上げのコルから八兵衛平へと下っていくうち、雲の間から差し込む薄陽が、まるで絨毯のように敷き詰められた草や葉を黄金色に見事に輝かせてくれました。
まだダケカンバやナナカマドは所々で色付く程度でしたが、それでも色が付き始めた緑とも黄緑とも薄黄色とも言えないダケカンバの葉がさわさわと風に揺れる様は、ボーっといつまで眺めていても飽きませんでした。
「五輪の森」では、私の大好きなオオシラビソやダケカンバの樹林帯をくぐり抜け、青ザクを過ぎ、そして「花園三角点」へ。花はそろそろかなり少なくなってはいましたが、それでも未だウメバチソウやマツムシソウ、イワショウブやワレモコウ、アザミたちが咲き残っていました。
カモシカ坂を下りて、「白高地沢」へ。気になっていた仮橋も、自分の目で確認しました。
「瀬戸川」を超えてからは、いよいよ登り返しです。覚悟はしていましたが、やっぱりちょっとキツイ…。でもそろそろ黄色に色付き始めたブナが、時折ざわめく音を聞きながらの急登も案外頑張れるかも。
滑る木道に足元を気にしながら辿り着いた「兵馬の平」では、「枯れた秋もいいなぁ。。」とひとり言を言いながら、しばらくベンチに腰を下ろして風に吹かれてみました。
いつもながらあっちこっちでデジカメ写真を撮りながらのカメさんのような歩きで8時間もかかりましたが、早朝に小屋を出発したので午後1時には蓮華温泉に到着することが出来ました。
結構秋の風がヒンヤリして身体も冷えていたので、着くなりに入らせてもらった内湯はいつもながら最高でした!!…ただ残念だったのは、“今回こそは!”と意気込んでいたにもかかわらず入り損ねた露天風呂。また来年の宿題です。
夜は、蓮華温泉の田原さんやおかみさん、アルバイトのみんなと一緒にお夕食を頂き、もう一度ゆっくりと夜のお風呂に浸かった後、登り返す翌日の事を少々不安に感じながら、早々に休みました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/09/d20030930a.html
帰って来たら、『冬』だった!!
2003-09-30
先を行かれたお客様の足跡が 吹き上げのコル〜朝日岳山頂
今朝は、蓮華温泉を5時半過ぎに出発。「ゆっくり、朝ご飯を食べて行けばいいのに!」とおっしゃって下さる蓮華温泉の皆さんのお気持ちを有り難く思いながらも、とにかく遅足で登りの苦手な私は、時間がかかることを覚悟しての早発ち。
気を付けながら歩いたはずの木道では、2回も転倒してしまいました。
歩き始めは小雨が降っていましたが、白高地沢へ着く頃にはすっきりとした秋の空が顔を見せてくれました。
カモシカ坂は、泥んこで歩き難かったのですが、その内ふと振り返るとうっすら雪を頂いた山並みが見えて来ました。「えっ、雪!?」
花園三角点に着くと、流れの速い雲に見え隠れしつつも、青空に白い雪を頂いた小蓮華岳、そして雪倉岳がはっきりと確認出来ました。「雪だ雪、雪が降ったんだぁ…」と、何だか子どものようにウキウキしている自分にチョッと可笑しくなってしまいました。
花園三角点は今まで何回か通っているのですが、いつもガスの中だったり雨が降っていたり。初めて見える眺めは、「エーッツ!!」と声を上げそうになるくらい、それはそれは素晴らしかったです。
花園三角点から五輪尾根を歩く道すがらは、懐深い樹林帯の中を行く素晴らしさに加えて、周りの景色を眺められて本当にステキな山歩きが楽しめました。
青空に映えて雪を頂いた小蓮華岳。
うっすらと雪を覆った山頂付近と、紅葉の始まった中腹部のコントラストが綺麗な、大きな大きな雪倉岳。
濃い緑の中に、点々と赤や黄色に染まった樹々を抱いた赤男山。
そして、たおやかに裾野を広げる朝日岳のどっぷりと雄大な姿は、「どう、私ンところの山は、スゴイやろ!?いい山やろ!?」と思わず誰かに向かって自慢したくなりそうでした(微笑)。
雪は、五輪尾根のそこここに残っていました。
前の日にその素晴らしさに感動した八兵衛平から、吹き上げのコルに向かいます。
そして…
吹き上げのコルから上部は『冬』でした!!
恵振谷から吹き上げる突風に一人さらされながらも、不思議と何だか嬉しくなってしまいました。
山には初雪が降り、これから長く厳しい冬を迎えます。その始まりのその時に、「すごいモノを見て」「こうやって山を歩いていられる」…なんて幸せなんだろう、そう思いながら山頂へと向かいました。
朝日岳の山頂では、樹々も草も葉も凍った世界。オオシラビソがまるでクリスマスツリーのようです。
1泊2日の、朝日小屋〜蓮華温泉往復の山行。
今年の宿題がやっと片付いたような、そんな満足感で一杯になって、ようやく自分の小屋へ戻って来ました。
私の拙いデジカメ写真の腕前では、私が見て来た素晴らしい風景を全て見たままお伝えできないのが本当に残念です。
まるで話し掛けるような樹々のざわめき、ヒンヤリとした風の冷たさやそよぐ音、さーっと抜けていく雲の流れ、秋の澄んだ青空と真っ白な雪のコントラスト、そして何より紅葉や黄葉の素晴らしさ。
朝日岳という山の「懐の深さ」を実感し、素晴らしさを痛感することのできた今回の山行でした。
紅葉はこれからが本番。今週中は、本当に素晴らしい出逢いがありそうですネ。
ぜひお出掛け下さい。お待ちしています!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/09/d20030930b.html
白馬岳、雪倉岳、そして朝日岳にも初雪!!
2003-09-30
朝日岳山頂
今日の夜のニュースでも流れていましたが、北アルプス北部一帯や立山でも昨日の夜から今朝の未明にかけて初雪が降りました。
朝日岳でも、私が蓮華温泉から帰って来ると、山頂付近は未だ雪が残っていました。
朝日小屋の周りは、山頂とは標高差で268m程あるからでしょうか、29日夜は霙や霰だったそうです。
白馬山荘の若林支配人の話では、白馬岳で積雪は3cm程、吹き溜りでは5〜10cm近くあるようです。
これから先の北アルプスの山々では、思いがけず、あっという間に冬の様相を呈しても不思議ではありません。
10月の連休にかけては、秋山でも充分な情報収集が必要となって来ます。事前に、各山小屋へのお問い合わせをお忘れなく。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/09/d20030930c.html