橋の復旧について
2003-09-03
激しい流れの中で、上流から転がって来た何トンもある大岩が直接橋板にぶつかったのか、あるいは、浮き上がった板が大岩に叩きつけられたものと推測されるが…。
仮橋の復旧については、昨日から、糸魚川市役所の担当者と話を進めています。
今回の仮橋の流出で、今までシーズン初めに架けて冬になれば撤去して、大切に使用して来た橋板その他が、完全に使い物にならなくなりました。
また冬の間道具類その他をしまって置いた場所も(絶対に安全とされていた場所にあったのですが)、前回の流出の際に壊されてしまい、大切な道具類も一緒に流されてしまっています。
また頑強に作ったはずの蛇籠なども、今回ほどの雨量プラス雪融け水(今まででも、最大級の流れであったのではないか)では強度あるいは工法を考え直さなければいけないのではないかという問題も起きています。
白高地沢に関しては、『中部山岳国立公園』内にあります。
今までは、限られた予算・人員・日程の中で、朝日小屋として出来る範囲で、出来るだけのことをして来たつもりでしたが、もし万が一、登山者が橋を通過中に何かあったら等などと考えると、これからは糸魚川市役所・新潟県・環境省とも諸々について相談していかなければいけないと思います。
新潟県糸魚川市役所の担当者では、5日に現地調査をし、その後早急に対応を協議すると話しています。
しかし、今回の場合については人員の確保・材料や物資の調達・工法の検討もさることながら、ヘリコプターを飛ばしての物輸が不可欠になりそうなので、予算面でも詰めた話が必要でしょう。
いろいろと事案が解決されるまで、もしかしたら暫く日数が掛かるかもしれません。
特に連休には多くの登山者の方が白高地沢を通過されることが予想されますので、とにかく事故が起きませんよう、朝日小屋としては、連休前の一日も早い復旧を願っています。
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