立山芦峅寺の山男の血を受け継いで…
2003-09-18
今回の立山・剱岳の山行に同行してくれた、山小屋祖母谷温泉の峰村利数さん。実は彼は、剱岳にとても縁の深い人です。
彼の祖父は、祖母谷温泉を経営する立山芦峅寺在住の佐伯芳弘さんです。
そしてその芳弘さんの祖父は、営林署に勤めて大工仕事が得意で1924年(大正13年)にトタン板の剱沢小屋を建てたという、故・佐伯源次郎。
つまり、峰村利数さんは、あの剱岳「源次郎尾根」の名前でも有名な故・佐伯源次郎から数えて5代目の山男ということになります。
現在宇奈月町遭対協の救助隊員として頑張っている彼、今回念願の剱岳への初登頂を果たし、私以上に感慨深かったようです。
また雨風の中、剱岳の上り下りにしっかり私をサポートしてくださった佐伯栄祥さんは、立山芦峅寺生まれ。
祖父の栄作さん(故人)も、そしてお父様の栄治さんもガイドとして活躍されました。特にお父様の栄治さんは、昭和31年の第一次南極観測隊に“芦峅寺五人衆”の一人として参加したことで有名です。
栄祥さんご自身も、元・富山県警山岳警備隊員として数多くの現場に出動して遭難者の救助に尽力され、その後現在に至るまで室堂の管理センターに勤務し、シーズンを通して多くの登山者の為に「縁の下の力持ち」として仕事をしていらっしゃいます。
立山芦峅寺の山男の血を受け継いだ面々、それぞれとてもステキな皆さんでした!!
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