今年の、私の山歩き
2003-12-31
管理人になった最初のシーズン、ある方から「自分の小屋の周り、登山道を歩く管理人に」と言われて、なるべく山を歩くようにして来ました。
朝日岳しか知らなかった私。
最初は、「山を歩く登山者の皆さんの気持ち、疲れて小屋に辿り着く登山者の方の気持ちを知りたくて」歩いた山でした。しかし、思うようにその時間が取れなかったり、自分の体力が無いばかりにそれ程ハードな山歩きはなかなか出来なかったように思います。加えて今から思えば、自分の頭の中で考えていたほど、私自身のいろいろな意識が全然高くなかったのです。
今年は、今までと少し違ったいろいろな山歩きをすることができ、それによって様々な経験、そして“勉強”もできたように思います。
年の初めから4月頃にかけては、双子の二女・三女の受験や入学があったりして、思うように山へも行けませんでしたが、
1月 大谷山
4月 徳本峠小屋行き
栂海山荘の除雪山行
5月 残雪の恵振山7合目まで
白鳥山
8月 白馬岳往復
9月 立山三山縦走、剱岳登頂
蓮華温泉往復
10月 遭対協訓練・相又谷
烏帽子岳、野口五郎岳縦走
11月 雨飾山
白鳥山
12月 負釣山
南保富士
この他にも、北又〜朝日小屋、朝日小屋〜山頂〜水平道など、小屋の周りも何度か歩きました。
こうやってみると、限られた中でも結構歩いていますネ(微笑)。
それぞれの山行で、いろんなコトを想い、そして考えました。
残雪の山、春の芽吹きの山、真夏の山、錦秋の山、初雪の山、深い冬の山…。
厳しい山、険しい山、穏やかな山…。
岩の山、花の山…。
眩しく輝く山、シーンと静まり返る山…。
一緒に歩いた方々から、学んだことがありました。
歩きながら、小屋に着いてから、テントの中で…。
グループで賑やかに登った山があります。一人きりで歩いた山もあります。
「山」から教えられたことがありました。
ただただ、「山」に抱かれたこともありました。
…今まで以上に「山」に魅せられ、「山」が好きになっていきました。
…そんな、私の今年の山歩きでした。
来る年も、新たな出逢いを求めて山を歩きたいと思っています。
「山」と出逢い、人と出逢い、「自分」と出逢い…、それらがきっと私自身を大きくしてくれると信じて。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/12/d20031231c.html