雲ひとつ無い青空の下、満面の笑みで 05.10.20
しばらく日記が途絶え、「きっとゆかりは、小屋閉めの疲れから“グテーッ!”としているのでは…」とご心配戴いた皆様、本当にすみません。
実は、山へ行っていました。それも、憧れの涸沢から、晩秋の3,000m峰へ!!
一昨年秋、私には行けるはずも無いと思っていた剱岳に登って以来、「いつかは涸沢へ。そしてまた岩稜の山へも…」と憧れ続けていた穂高連峰の中の3,000mの峰を3山も登ることが出来、本当に満足の山行きでした。
今回の同行者は、長野県白馬村遭対協所属の元村さんと、息子さんで小学5年生の友一クン。
元村さんは白馬岳方面の常駐隊の方で、夏の間中は白馬岳を中心にパトロール員として活動されています。2年程前に娘の綾花ちゃんが朝日小屋にアルバイトに来てくれていた関係もあって、親しくして頂いています。
18日は、午後から松本へと向かい、次女・はるかのアパートで一泊。
好天に恵まれた19日は、上高地から入って横尾経由涸沢まで。
元村さんとの共通の知人が涸沢小屋に居て、今回はその彼に会うのも目的だったので、涸沢小屋に泊りました。(結果的に、連泊しました)
雲ひとつ無い青空が広がった20日は、涸沢小屋から北穂高岳へ。
そして、涸沢岳を経由して穂高岳山荘で休憩。
少し欲張って、奥穂高岳山頂を往復。
ザイデングラードを下って、夕方に涸沢小屋に戻りました。
本当は、21日は徳本峠小屋に泊って22日に島々に下りる予定にしていたのですが、元村さんに急用が出来、21日には私も上高地へと下山しました。
…こんな風に書くと、まるで青空の下スイスイと歩いてきたような印象を受けるでしょ!?(苦笑)
そんなこと無いんですよ、もう〜ッ、ホントに!!
あちこちに鎖場やハシゴがあるような岩稜の山、手に汗を握りながら、真剣そのものの私でした。
涸沢小屋では「念のため」と言いつつ、いろいろ装備も貸して頂き、元村さんには「ゆかりさん、ザイル結ばないで大丈夫ですか!?」と聞かれながらの、ハラハラドキドキの、『へっぴり腰』での初めての3,000mでした。
でも、いつかこの「恐怖感」と「スリル感」が、『何とも言えない、快感!!』に変わる日が、やって来るといいなぁ。…な〜んて!!!
いつも山小屋の会合でお会いする、長野県南部の皆さん。それぞれの小屋も快く見せて下さったり、泊めて頂いたり。行く先々で、とても親切にしてもらって来ました。
たくさんの事を勉強することが出来、本当に素晴らしい山行となりました。
去年の今頃は何処へも行けず鬱々としていた私でしたが、今年は、シーズンが終わってもますます元気です。
北穂高岳に着いたとたん、目の前にど〜んと大きく広がった槍ヶ岳の雄姿に、思わず歓声を上げた私。写真の顔、本当に嬉しそうでしょ!?
そう、今度はぜひぜひ槍ヶ岳へ…。密かにチャンスを狙います!!(微笑)