北アルプス 朝日小屋

一日中、切れることなく雲海が広がって　15.9.26

昨日２６日は、朝からずっと雲海が広がり、里の姿はまったく見えず。

でも岳の上は、早朝しばらく雨だったものの、朝９時ごろには太陽が顔を出し、夕方まで暖かく穏やかな一日が続きました。

青い空、白い雲、そして紅葉・黄葉してきた岳の様子。

そろそろ小屋閉め準備に追われつつも、小屋に居ながら秋を満喫できた一日でした。

写真撮影は、小屋の周りをうろうろした、私。

大部屋に干されたシーツ　ストーブ・除湿機・扇風機も総動員して　15.9.26　

１０月１１日（日）の営業最終日（ご宿泊可能日）まで、あと２週間となりました。

いつもならとっくに始まっているはずの小屋閉めに向けた作業も、シルバーウイークが終わるまであれこれ待っていたので、この先毎日、片付け仕事が急ピッチで進められます。

私は、お布団のシーツ・カバーなどの洗濯担当デス。

今日の夕焼け

今日の夕焼け。
ガスの中の一瞬。

山を下りるまで、あと何度こんな景色を眺められるのだろう。

そう思うと、愛おしさがこみ上げてくるようで。

出発の朝、山本君のお兄様を囲んで　15.9.16

２０１０年９月２８日、ダウラギリ事故・・・
あれから、５年経ちました。

９月中旬、山本季生君のお兄様が朝日小屋を訪ねてくださいました。
実弟の山本君とは違い、あまり登山はされないとか。
遠い道のりを、蓮華温泉から登って来てくださいました。

「弟が、どんな方々と交流があったのか、どんな山小屋でお世話になっていたのか、ほとんど知らなくて」 「なかなか休みが取れなかったりして、ここへご挨拶に来るのに、５年も掛かってしまいました、すみません」

ちょうど、山本君と「下の廊下」の登山道整備工事で面識のあった梅ちゃんが居て、いろいろと話が弾みました。

ご自分が登って来られるだけでも大変だったでしょうに、重い荷物を担いで来てくださって。
お兄様のお気持ち、山本君の写真の前にお供えさせて頂きました。

いろいろな想いで、待っている人たちがいる。
早く、帰ってくればいいのに、山本君。

ぽかぽか、気持ちよかった　15.9.29

今日のコーヒータイム

外の風が冷たかったので、陽だまりを求めて、２階の大部屋へ。
陽の当たるぽかぽかした部屋からは、居ながらにして朝日岳の紅葉も雪倉岳や白馬岳の山並みも見えて。
ほっこりした時間が、ゆっくりと流れた。

紅葉の写真は、９月２６日～２９日、蓮華温泉方面。
撮影は、梅ちゃん
このコース、五輪の森～朝日岳山頂辺りは、ちょうど今が見頃

いよいよ、氷点下を記録　15.9.30

９月３０日の写真

山の上でのインターネット環境、そしてメールの送受信とフェイスブックＵＰなので、どうも調子の悪いことが時々（たまに？）。

特に、一日の写真を撮り溜めて、手の空いた夜７時～発電機の止まる夜９時までの時間帯にいろいろ作業をしようと思うと、なかなかうまく繋がらないことがあります。

トモや梅ちゃんに小屋側のシステム、そしてＢＡＮちゃんには里の実家にある装置をいろいろ構ってもらったりして。

でも、それとも関係なく、繋がらないこともあります。
そんな時間には、日本全国みんながパソコンの前に集中して、メールやり取りしたり、フェイスブックをＵＰしようとするから、うまく繋がらないのかなあ、なんて勝手に解釈して。

９月最終日は、寒い朝から始まりました。

池塘には氷も張りました。

９月２９日の夜には、白馬岳で初雪が舞いました。

いよいよ、そんな頃になります。
小屋閉め・下山日まで、あと２週間。
写真はすべて、９月３０日撮影。