行って来ました!!立山へ … その(1)ボッカの気分で
2001-05-03
1〜2日と、立山へ行って来ました。快晴に恵まれ(下から山は見えなかったようですが)とりあえず観光客気分も味わって来ました。事前情報の通り今年の立山、標高2400m以上では平年より雪は少ないようです。
妹が居る立山M山荘は室堂のバスターミナルから一番近い山小屋で、シーズン中は老若男女問わず多くのお客様で賑わいます。また、撮影機材を運び入れる事が容易な為各種マスコミに登場する機会も多く、アルペンルート開通の朝には某「ズームイン○」への生出演もあったそうです。
今のM山荘は新築されていますが、それまで営業していた隣接する「室堂小屋」は日本最高所にあり、江戸時代に建てられた最古の山小屋で、国の重要文化財に指定されています。およそ300年の風雪に耐えたそれは、立山に寄せられた信仰の歴史を刻む小屋と言えるでしょう。
そのM山荘で奮闘する我が妹、一緒に朝日小屋で頑張った時もありますが、山小屋生活においてはかなりの先輩です。いろいろ聞きたい事や教えてもらいたい事もあり、今回「電話で話していてもナンだから、来ればいいのに…」と誘われて『修行』に行って来ました。
アルバイトのみんなに喜んでもらえるようにと(山にいると何がうれしいかといえば下界からのお土産)、いろいろ持って行こうと準備をして出掛けました。
ケーブルの立山駅に着き、車の中から背負子と荷物を下ろしパッキング。缶ビール1ケース、魚の昆布〆、家のタケノコ…etc。ヨイショと担ごうとしても、肩まで上がらない。そんな何キロもあるはずないのに、「やっぱり冬の間何もしていなかったからか、ダメだなぁ。ちょっと情けない」等とブツブツ言いながら膝を着いて担ぎ上げて歩き出し、観光客に混じって雲上の人になりました。バスターミナルから10分余りの雪道を「重いなあ、情けないなあ」をくり返しながら、また途中その姿を見た何人もの方から「どこまでですか?スゴイですねェ」と言われながら、M山荘に到着しました。
私の姿を見た妹やアルバイトのみんなからもビックリされ、「何キロあるか量ってみよう」とヘルスメーターに荷物を載せてビックリ。22キロもありました。その上片手には20個のシュークリームまで…。やっぱり重たかったわけだ。
でもほんのしばらくの時間とはいえ何十年振りに20数キロの荷物を担いでみて(事情があって、最近荷物は思い切り軽くしているので)、恵振山を「ボッカ」してくれるアルバイト始めみんなの辛さを味わう事が出来てよかったと思いました(もちろん辛さの比較にはなりませんが)。
ある方が「ゆかりさん、ヘリコプターで山に入るのは仕方ないとしても、辛い思いをして山道を歩いて小屋に辿り着く登山者の皆さんの気持ちを絶対忘れたらいけないヨ」と話して下さいました。…本当にそうですね。「いらっしゃいませ、お疲れ様でした!」そしてボッカのみんなには「ご苦労様!!」と声を掛けてあげられる管理人でなくては。
立山M山荘での『修行』の目的とその様子は、次回に。
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