みんな、スゴイ!!
2003-08-11
雨の中、卵その他を担いで頑張りました!
今でも山小屋に「ボッカ」は“つきもの”だと思っている(私を含めた)朝日小屋関係者、でも昨今の各山小屋では諸々の事情からヘリコプターでの荷揚げが頻繁に行なわれているようです。
しかし悲しいかな、あまり規模の大きくない朝日小屋では、荷揚げは(基本的には)6月中旬の小屋開けの時と、7月上旬の本格荷揚げの2回が予定されているだけです。
昨年のように好天が続き、計算が合わなくなって(一応、全てに於いて私なりの計算はしているのですが…苦笑)いろいろ足りない物資が次々に出てきた場合には予定外にヘリを飛ばすこともありますが、そんなシーズンは稀ですね。
今年は天候が不順で、今現在やはりお客様はかなり少な目です。でも、それなりに足りなくなってきた荷物も出て来ました。卵はもちろんのこと、自家製野菜や生鮮食品、天ぷらの材料や調味料類などなど。
う〜ん、でもヘリを飛ばすほどではないし。。。
昨年は7月の最盛期に遭難や事故が続発して、男の子達はそれの対応に追われてボッカどころではなく、そのうち足りない物資も次々出てきて7月末にも一度ヘリを飛ばしたのですが、今年は『朝日小屋・ボッカ組』のみんながスゴク頑張ってくれています。
7月末の山ちゃんとひろクンのボッカを手始めに、よっしー(単独)、哲也とひとほ組、哲也の7合目途中からのボッカと続き、今日は孝太と“リベンジ”ひろクンの組が頑張ってくれました。
北又からのボッカはかなりキツイので、いつも私としては20キロそこそこの荷物で、と思っているのですが、今年の『朝日小屋・ボッカ組』はみんな30キロ前後の荷を担いでくれています。
8月6日には、哲也が40キロ、ひとほが35キロの荷物を担いで登って来て、みんながビックリしました。
もちろん若いからといっても身体が一番大切ですから、管理人としては無理をさせるつもりはありませんが、でも若いからこそ頑張れるのでしょう。みんなボッカして小屋に着いた時の顔は本当に晴ればれしていますし、小屋で待っているみんなも、驚きと尊敬の笑顔で迎えています。
実は…
今日は急遽、祥慈が北又へ下がって、明日の午後からボッカして来ることになりました。今回、お客様の夕食にお出ししているデザートの「オレンジ」の傷みが早く、どうしてもお盆で忙しくなる前にボッカする必要が出てきたからです。
少々不安そうな顔をしながらも、ひろクンから「ボッカの極意」らしき諸々をいろいろ伝授してもらって、今日の午後から彼は一人で北又への道を走り下りて行きました。
苦しくて辛い「ボッカ」。でも朝日小屋の若者達は、その大変さを通して、きっと何かを掴んでくれているように思います。
祥慈も、明日はきっと頑張ってくれることでしょう。みんなが待っています。
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