沢登りの登山者が、行方不明に…
2003-08-20
掲示板にも情報が載っていましたが…、
沢登りの登山者が1名行方不明になっており、昨日から県警山岳警備隊と朝日岳方面遭対協の救助隊員による捜索が始まっています。
関西地方在住の56歳・男性が、13日に単独で相又谷から入り、吹沢谷〜黒岩平〜朝日平〜小川温泉のコースで16日に下山予定でしたが、予定日を過ぎても帰らず捜索願が出されました。
昨年9月に、警備隊の古崎分隊長はじめ救助隊のメンバーが同じルートを歩いて朝日小屋に辿り着き、かなり大変だったと聞かされています。
またこのお盆の同じ頃に、救助隊の谷 靖夫さんが同じルートを歩いておられるのですが、今年は一般登山道同様、沢・谷筋にはまだかなり多くの雪が残っており、スノーブリッジもとても危険な状態だったと話していらっしゃいました。
「相又谷」は、それ程“難しくはない”という話もありますが、最近は沢を詰めて黒岩平へ出る場合には、「北又谷」の本流からの入渓が一般的になっており、「相又谷」は最近は釣り客の他には地元の人たち以外にはあまり入らない所で、ルート上には「ナタ目」の痕くらいしか目印が残っていないそうです。
今の時期、行き慣れている人たちでも迷ったり危険と判断するような、あまり大勢の人が入らない沢へ、しかも単独で入渓したということで、当初の登山計画に無理があったのではないかとも考えられています。
また運悪く、このお盆の14・15日は強い雨風の悪天候に見舞われていますので、雪融けの水が重なって水量もかなり多く、行方不明者の安否が気遣われています。
昨日から、県警山岳警備隊の古崎分隊長・谷口隊員、救助隊の谷・大和両隊員が黒岩平をベースに、空からのヘリコプターによる捜索と地上からの捜索を併行して行なっています。
私の亡父でしたら、所属していた山の会の皆さんとよくそのような沢歩きをして同じコースも歩いていたようですが、私ときたら沢の名前や話しを聞くばかりで、残念ながら実際には歩いたことのないルートです。
朝日小屋からは、いまのところ「人的・物的」応援体制は何もしておりませんが、遭対無線での中継や電話でのやりとりが朝から夜まで続いていますので、私がバタバタして小屋の中も何となく落ち着きません。
捜索活動が進み、行方不明者が無事発見されますよう、関係者としても祈るばかりです。
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