負釣山7合目まで、「リハビリ登山」…!?
2004-03-10
左 阿曾原温泉小屋・佐々木 泉さん
右 番頭さんの“大仏さん”こと、中山さん
「おうっ、泉やけど。アンタ何しとるがョ!?
明日天気も良さそうだし、大仏と二人で負釣山でも行ってくるかって話しとるんやけど…」
そんな電話が掛かってきたのは、9日の午後。阿曾原温泉小屋の佐々木 泉さんから、負釣山へのお誘いでした。
阿曾原温泉小屋の泉さん、そして番頭さんの大仏さん(ニックネームです・笑)のお二人も、4月に入ればトロッコ電車関連の浮石落としなどの“肉体労働”などが入ってくるそうですが、そろそろ冬の間の家でのゴロゴロした生活に終止符を打ちたく、近くの山へ行こうという話がまとまったようです。
名付けて「リハビリ登山」!?…笑
もちろん、私も大喜びで連れて行ってもらうことにしました。
それぞれ朝の用事もあったので、現地に集合したのは朝9時前。ちょっと遅い出発になりましたので、とにかく行ける所までということになりました。
3月に入ってから断続的に降った雪が未だかなり残っていましたので、オコ谷への峠道と西尾根へ向かう道との分岐から先へは車がまったく入れません。林道をずっと歩くことになりました。
林道の歩き始めから“かんじき”を着けて歩きました。どうやら渓流釣りの人らしき足跡が残っていましたがそれも峠の駐車場までで、私達はそこまで約1時間。10時半に登山道に取り付いてからは、全く踏み跡のない雪の上を黙々と歩きました。
パワー不足かつ遅足の私を気遣ってくれたのか、それとも「リハビリ登山」というだけあって、さすがの泉さんと大仏さんでもシーズン入り前の身体には“そこそこ”の山登りとなったのか。慌てず、確実に登っていきます。
それにしても、重たい。。。
泉さん達が考えていたほど雪の量は多くなかったようですが、3月に入ってから下界でもひと晩に30cmからの降雪があったほどですから、里山と言っても3月の負釣山にはそれなりの量がありました。
その雪が、前日からのポカポカ陽気で…とにかく重たい、重たい!!
泉さんと大仏さんが交代でラッセルをしながら、どうにか7合目まで辿り着きました。
青空が広がる快晴の中、本当は眺望抜群の山頂を目指したかった私ですが、出発も遅かったことですし正午も過ぎてしまったので、残念でしたが今日は7合目までということに。
眼下には、日本海をはじめ、黒部扇状地や朝日町・入善町の街並みが広がり、大地〜初雪山の稜線、そして朝日岳の勇姿が輝いて見えました。
ちょっとゆっくりと、ちょっぴり豪華にお昼ご飯を食べてから、下山開始。
カモシカやウサギ、テンなどの山の動物たちの足跡を確認したり、咲き始めたばかりのマンサクの花を楽しんだり、重い雪に足を取られて動けなくなって大笑いしたりしながら、順調に下って少し遅くなりましたが無事に下山完了。楽しい一日となりました。
新雪、深雪、残雪…と、今まで何度か雪の負釣山へは出掛けていますが、正直言って、今までの中で一番『重たい雪』の負釣山だったと思います。
泉さんも大仏さんも、冬の間の運動不足を痛感されたようですが、「リハビリ登山」になったのでしょうか・微笑。
そして私は、今週末に朝日岳方面遭対協の1泊2日の春山訓練に同行させてもらうことになっていますので、ちょうど良い「訓練の為の訓練」となりました。
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