「白高地沢」について
2004-06-16
上の写真は、私が5月27日に蓮華温泉から白高地沢の「布団籠」の様子を確認に行った時のものです。
その時の状況を皆さんに報告してありませんでしたが、20日経った昨日も、川の様子そのものは同じです。
写真は少し分かり難いかもしれませんが、実は、ひと冬を経て白高地沢の様子が変わりました。
広い川原に一本だった「本流」とは別に、蓮華温泉側にもう一本「支流」が出来ていたのです。
その「支流」も水がチョロチョロ少しだけ流れているというものではなく、「本流」にも負けないくらいの水量が流れていました。
私は5月27日、6月2日の両日に行って確認してきましたし、また昨日はうちのアルバイトも見てきましたが、「支流」も例えば女性が楽に飛び石で渡れるという様子ではありません。
皆さんに報告が遅れたのは、その後関係各機関などでの協議があったからです。
その結果、昨日の段階で、今現在「布団籠」のある場所とは別の地点で、仮橋を架けようということが決まりました。
『仮橋の設置』は、多分6月下旬になります。
朝日小屋からも、多分一日だけになると思いますが、作業に出ることになりますので、設置後にまた写真で詳しい報告が出来ると思います。
関係機関や各山小屋でも、とにかく登山者の皆さんの安全を確保するために、どんな方法があるだろうか、環境への配慮や今後のことも視野に入れながら、現時点での最善の方策を考えています。
この白高地沢については、平成7年の大水害の時に川と川原の様子が一変してしまったという事実があるくらい、私たちの予想を越えた自然の脅威を感じさせる箇所であることに違いありません。
皆さんにはそれぞれの立場からいろいろなご意見もあることとは思いますが、朝日小屋管理人としては、これからもいろいろと皆さんの声を聞きながらも、登山者の安全と自然に配慮した動きが出来ればと思っています。
なお、橋のことがありますので、もし6月中に蓮華温泉からの登山を計画の方がありましたら、朝日小屋に確認をお願いします。
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