『ブログ』の記事だけを頼りに、山を歩かないで下さい!!!
2008-08-26
日記形式で、誰でも気軽に立ち上げることが出来、自由な書き込みが可能な『ブログ』。大流行、といっても過言ではないでしょう。
“山の世界”でも、多くの方たちが様々なカタチの『ブログ』を作って、多くの情報を発信していらっしゃいます。
ずっと以前にも、この私の管理人日記の中で書いたことがあると思いますが、今回再度、少し書かせていただきたいと思います。
他の山小屋さんのホームページの中で、そこのオーナーも書いていらっしゃいましたが、他人様が自由に書いたブログだけでなく、ぜひ信頼のおけるガイドブックや地図、そして何より各山小屋が責任を持って情報発信しているホームページなどを参考にして下さい。
今日おいでになったお客様(ご予約なし)でも、いろいろな「ブログ」を覗いていらっしゃるのですが、肝心の朝日小屋のHPは、見ていらっしゃらないのです。
各人の「ブログ」には、種々雑多な情報が掲載されているでしょう。面白おかしくいろいろな感想も述べられていることでしょう。読んでいても楽しい記事や、興味津々の記事が多いはずです。
ただ、山歩きに関していえば、見も知らない登山者が、ご自分のペースで歩いた感想や歩行時間が載っているのが「ブログ」です。
どんな山経験で、どんな体格で、どんな健康状態の時に歩いたか、それはある意味、また基本的には、参考程度に止めておくべきものではないでしょうか。それ以上のものではないはずです。
それを最近では、第三者によって書かれた「ブログ」ばかりを読み漁って、それを元に山行計画を立てるということまでしてしまう登山者がいらっしゃるので、驚いてしまいます。
ここのところは、ガイドブックや地図などの「紙媒体」が敬遠され気味、ということも耳にします。
また時には、地図を持っていない、持っていても20年や30年前の地図だったり(今シーズンも5件近くありました)という登山者もいらっしゃいます。
30年前の昭文社の地図には、栂海新道は掲載されていません。それでも「明日は栂海新道へ」という方がいらっしゃって、大変驚かされます。
今の時代、『情報』というのは、発信するのは自由かもしれません。
ただ受け取る側としては、何を参考にし、どこからどう取捨選択するか、が大切なのではないでしょうか。
登山とは、危険と安全の狭間で、様々な要素を多大に含んだものです。
登山に関する情報を得ようとすれば、とりあえず信頼のおける発信源を押さえるべきだと感じているのは、山小屋関係者のみならず、と思いますが如何でしょうか。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2008/08/d20080826a.html