無題
2012-08-24
長い間、日記が書けませんでした。
“お叱り”に近いお言葉も、頂きました。
ご本人は、日記を期待されていらっしゃるのでしょう、励ましてくださったおつもりなのでしょうが。
とても、日記を書けるような状況になく、本当にすみませんでした。
何とか、水平道の状況や開通の報告だけを載せていましたが、それだけ。
この夏は、残雪が多くあり、水平道の開通が遅れて8月9日にまでずれ込むという事態になりました。
小屋の仕事をこなしつつ、毎日のように登山道の点検作業や確認に出掛けなければいけないということで、男子アルバイトのみんなは大変な思いもしました。
そして7月「海の日」以降、4週間の間に5回もヘリコプターが飛んでくるという、これまた「異常事態」。7月29日・30日には、2日連続でヘリコプターが飛来するということもありました。
怪我をされた方が4名、発病された方が1名。
県警山岳警備隊が警備に来てくれる週末時以外の事故ともなれば、その殆ど全てを朝日小屋で処理・解決しなければいけなくなることも、しばしばでした。
事故発生と同時に小屋から出動 (毎回のように、小屋からの出動も)
怪我人の搬送、怪我の応急手当 (朝日小屋には診療所がないので、小屋で手当て)
山岳警備隊・県警本部・所轄署への連絡
ヘリコプターが来るとなれば、その受入れ準備や連絡調整
そんなこんなを同時進行させつつ、私は多忙を極める受付・売店をこなしながら、厨房ではアルバイトのみんなが夕食やお弁当の準備を粛々と進めるのです。
それはそれは、忙しいのです。。。
ある怪我人の方の時など、事故発生がちょうど午後3時半頃。
雨が降り出して、受付もてんやわんや。厨房はまさに、夕食やお弁当の準備の真っ只中で、一番忙しい時間帯でした。
また、ここ数年続いたお天気の悪い夏とはうって変わって、今年の夏は本当に夏山らしい好天が続き、それに伴ってお客様の出足もまずまずでした。
しかし、到着の遅いお客様が多く、またどうしても迎えが必要になったという「遭難・一歩手前」の登山者の方々もありました。
そんな中での、遭難者の「救助活動」への参加・加勢。
小屋のアルバイトは、男子も女子も、そして私自身も、心身ともにヘロヘロでした。
またこの夏には、朝日小屋周辺の木道改修工事があり、工事の業者さんたちが小屋に宿泊されたので、食事の支度やら何やら、いつもと違ったパターンで時間の過ぎていく毎日も、2週間以上続きました。
社長のgappaさんには、毎日のように厨房で「賄い食」を作ってもらったり、またケガ人の搬送も手伝ってもらったりして、本当に助かりました。
そして、そんなドタバタも、お手伝いに登って来てくれた「エプロン部隊」の皆さんはじめ、いろいろな方たちにお世話になり、ようやく夏のシーズンも何とか終わりを迎えようとしています。
北又林道が通行止めの中、蓮華温泉からの遠い道のりを、本当に有難うございました。
小屋の皆んなも、本当によく頑張ってくれました。
私自身このひと月以上、お花の写真も一枚も撮れないまま、結局岳の上では、早い秋が始まりました。
夏山アルバイトの何人かが下山し、今は残った長期アルバイトのみんなが、夏の疲れを残しつつ、頑張ってくれています。
ちょっと愚痴っぽくなってしまい、またまた何処かからお叱りを受けそうな気配ですが、今シーズンの朝日小屋のドタバタを少し実感して頂けたらと思い、綴ってみました。ごめんなさい。
もう少し落ち着いてきたら、またいろいろ日記が書けるよう、ガンバリマス。
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