この男たち!!!
2013-09-08
朝日岳周辺の登山道整備工事に携わってもらうようになって、もう何年目になるでしょうか。
この数年、朝日岳周辺の登山道が新しく整備されている箇所は、殆ど彼らの仕事です。
黒岩平までの栂海新道を整備してもらった時は、2年がかりで本当に大変な作業でした。
もう10年近く、仕事が入れば毎年のように来てもらっています。
里で道路を直すのとは違って、足場も悪く、重機も入らないような場所での仕事ですから、「力仕事」の連続。本当にご苦労様です。
今回は、朝日小屋下の水平道との分岐点から朝日岳山頂周辺まで。
8月18日に上山して来られてから、もう3週間。
晴れの日ばかりでない、雨の日も風の日も、毎日朝7時過ぎから夕方5時過ぎまで、朝日小屋から通って仕事をしておられます。
「山の仕事」には、いろいろな職種があり、様々な人たちが様々な場面で関わってくれています。
私たちのように山小屋の仕事もあれば、山岳警備隊のような人命救助に係わる仕事もあります。
登山道整備のような地味で「縁の下の力持ち」的な仕事、そこで汗にまみれて働く皆さんのお陰で、山歩きも快適に感じられ、また事故も減ってくると思えば、本当に頭が下がりますね。
山の中で数週間も仕事をするというのは、想像以上に大変です。
金銭だけでは計算できない、山が好き、山仕事が好きでないと、思い入れがないと出来ない仕事だと思います。
だからこそ、そんな現場の皆さんをサポートするべく、私たち小屋側に出来ることを精一杯させてもらっています。
そのことが、ひいては、登山道の杭打ちひとつに反映し、登山者の皆さんの快適さに繋がると思っていますから。
小屋には電気もあり水も出ますが、何か娯楽的な要素があるわけでもなく、少しのアルコールと睡眠が一日のハードな疲れを癒すのみ。
楽しみといったら、食べることや飲むこと、夕餉のひと時の軽いおしゃべりなどでしょうか。
お弁当も毎日、一日の終わりの夕食も楽しみの一つなので、厨房を預かる女の子たちも大変ですが、栄養バランスやご飯の量にも気を遣いながら、連日食当をこなしてくれています。
つまりは、工事の皆さんと私たち朝日小屋との連係プレーですね。
工事はもうしばらく続きそうですが、体が資本、頑張ってください!!!
この男たち、本当にスゴイ人たちです!!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2013/09/d20130908a.html