北アルプス 朝日小屋

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栂海新道の様子(7月12・13日現在)

2015-07-15

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照葉の池付近から、雪倉岳・白馬岳・旭岳を望む 15.7.12 photo by TOMO

今日は、真面目にルートの様子をUPします!!

夏山パトロールに帯同していた番頭さんのトモが、昨日小屋に戻ってきたので、栂海新道の様子が分かりました。

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アヤメ平付近には例年のように、雪壁が残っています。
雪壁の高さがいつもより低めのような状況ではありますので、巻くのではなく、直登するような形でステップを切ってきてあります。
慎重に下る、上るをお願いします。

以下、アヤメ平の下り口の様子と、アヤメ平の看板付近

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黒岩平を中心に、残雪もまだあります。
標高が下がりますが、この近辺はいつも遅くまで雪が残りますね。
ベンガラでのマーキングやテープを付けたりしてありますが、ガスった時には確実にルートを確認しながら、今しばらくは道迷いに充分注意が必要です。

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それから、梅雨時を経て、これから夏の間は特に、充分な水分補給が必要です。

装備については、「必要最低限の荷物」での『軽量化』がポイントでしょう。
栂海山荘では毛布も借りられますから、夏の間はシュラフやマットをどうするか、考慮されたらよいのでは。

警備隊や救助隊のパトロールが下山した日は、たいへんな酷暑・猛暑の日だったのですが、本当に海抜0メートルまでの道のりは、暑さ・重さとの戦いになります。

アルプスと海を繋ぐメモリアルなコース『栂海新道』、くれぐれも最後まで完踏できるよう、充分な計画と体調管理で臨まれますよう。

高山植物たちも、雪解けのあとからどんどん咲き始めてきました。

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栂海山荘からのご来光を載せました。
トモが、13日の早朝5時少し前に撮ったものです。
頚城の山の近くから朝陽が昇るのは、朝日岳山頂からの光景とほぼ同じですね。

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