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締めくくりは、やっぱり“お鍋”!!
2003-10-14
寒い寒い夜は、味噌仕立ての「石狩鍋」で
シーズンの最初から4ヶ月を私と一緒に頑張ってくれた、孝太と山ちゃん。
夏の間アルバイトに来ていた真理ちゃんとヒロくんも、11日から小屋閉めの手伝いに上山して来てくれて最後まで。
助っ人・板さん、そして3年連続で小屋閉めをサポートしてくれている写真家の森下さん。
みんなで、今シーズンの最後も、やっぱり温かい「お鍋」を囲んで!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/10/d20031014b.html
雪の中、この後下山します!!
2003-10-15
朝日平の夕焼け 03.10.11 photo by BAN
写真は、多分今シーズン最高に空が焼けたのではないかと思われる、10月11日の夕焼けの写真です。BANさんが、撮ってくれました。
いよいよこの後、下山します。
今、玄関など最後の雪囲いを男性陣がしてくれている最中。私は、アルバイト部屋の「かもしか」から、今シーズン最後の日記をUPしています。
昨夜はどうやら霙が降ったようでしたが、早朝は未だ霧雨状態でした。
しかし、現在外の気温は0℃以下に下がって来ており、強い雨風がいよいよ雪に変わって来ました。今は、その雪もかなり強く降り始めました。。。
全ての作業が終了次第、下山を開始します。多分10時過ぎの出発になるでしょう。
全員が無事に下界に辿り着くまで、気を抜けません。
多分今日の夜は、日記のUPは無理かもしれませんが、また小屋を閉めた様子、そして元気に下山した様子などお知らせします。
皆様、今シーズン、本当に有り難うございました!!
また、来シーズンも朝日小屋でお会いしましょう!!
では!!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/10/d20031015a.html
無事「小屋閉め」、そして「下山」!!
2003-10-19
正面入口が閉じられ、来年6月までしばしの別れ… 03.10.15
(いつもながら、ご報告が遅れ申し訳ありません)
15日、無事小屋閉めして、全員下山して来ました!!
帰ってから、ドタバタしつつも、まだまだ下界のペースが掴めずモタモタしている次第です。
ナンダカンダ言っても、疲れもドッと出たのでしょうか…。
小屋閉めの詳しいご報告その他は、もうしばらくお待ちくださいませ。
とり急ぎ要件のみとなってしまいました。あしからず。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/10/d20031019a.html
今から、「研修登山」へ!!
2003-10-19
朝日岳に初雪が降った日、吹き上げのコル付近で 03.9.30
今から、「朝日小屋研修登山」に出掛けて来ます。
メンバーは、孝太と山ちゃん、石川県から時々お手伝いに来てくれている亀ちゃん、そして私の4人。今年はチョッと人数が少なくて淋しいのですが…。
登山と言っても、実は「温泉めぐり登山」でしょうか(微笑)。
今日は、午後からトロッコ電車に乗って欅平まで行き、祖母谷温泉で温泉に入ってゆっくりします。
明日は、ガンバッテ阿曾原温泉まで水平歩道を歩いて、これまた温泉目当てです。
水平歩道辺りは、今が紅葉の見頃とか。楽しんで来ます。
では!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/10/d20031019b.html
「朝日小屋研修」…宇奈月から祖母谷温泉へ
2003-10-28
祖母谷温泉の峰村さんご一家と記念撮影 03.10.20
先週19日(日)〜21日(火)まで、「朝日小屋研修」の名目で、山ちゃんと孝太、私、ハイシーズンの朝日小屋へ時々お手伝いに登って来てくれる石川県の亀ちゃんこと亀田さんの4人で、祖母谷温泉から阿曾原温泉小屋へ、紅葉狩りを兼ねた温泉巡りに行って来ました。
黒部峡谷は紅葉もちょうど見頃で、トロッコはどの電車も観光客で超満員でした。(山の格好をしている人たちは極めて少数でしたが)
トロッコ電車に乗るのは初めてという孝太、かなり久し振りという山ちゃん、私は一昨年に実妹と歩いた下の廊下の時以来2年振り。
そして亀ちゃんは、実は数年前に阿曾原温泉小屋の佐々木 泉さんに山で“助けられて”から時々阿曾原へお手伝いに行っているという、阿曾原温泉小屋にも朝日小屋にも“縁のある”彼女なんです。
初めて行った祖母谷温泉。
近くの“祖母谷地獄”と呼ばれる源泉を見に行きました。川原のすぐ横から湧き出る、硫黄分をたっぷり含んだ温泉の様子には驚かされました。その後は亀ちゃんと二人、ゆっくりおしゃべりをしながら露天風呂に長い間浸かり、大満足!!
また、夜中に入浴し早朝にもまた入った「内風呂」も、川音だけが聞こえる静寂の中でとても印象的で最高でした。
当日は、「研修」の名の通り、夕食の配膳や後片付けのお手伝いを少しさせてもらい喜ばれましたし、私は小屋の皆さんともゆっくりお話が出来て、『それぞれの小屋のそれぞれの苦労』に思わず納得もしたりして…。
「山小屋・祖母谷温泉」は、ご家族だけで小屋を切り盛りしていらっしゃいます。
会社勤めを早々に切り上げて好きな山小屋の仕事に生き生きと働くお父さん・保利さん、立山芦峅寺生まれで若い頃から父・佐伯芳弘さんを手伝ってこられたお母さん・いく子さん、若いのに料理が得意で頼もしい後継ぎ・利数さん、12月に待望の二人目を出産予定のお嫁さん・麻美さん。
その家庭的な雰囲気と素朴で美味しいお料理が魅力の祖母谷温泉は、登山者や観光客の皆さんに可愛がられてリピーターも多いそうです。
最近は、雑誌で紹介されたこともあって、白馬岳や唐松岳からの登山者も少しづつ増えているようで、私たちもぜひ又、自分の小屋が営業していない時期に再訪したいと思いました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/10/d20031028a.html
「朝日小屋研修」…阿曾原温泉小屋で
2003-10-28
プレハブの棟が並ぶ、阿曾原温泉小屋 03.10.20
「錦秋の黒部峡谷」…この魅力的な言葉に“誘惑され”(微笑)、私たちも「研修とお手伝い」を名目に、連日超多忙を極める阿曾原温泉小屋へ行って来ました!!
皆さんご承知の通り、黒部峡谷トロッコ沿線の山小屋は、昨シーズンは9月半ばの落石事故の影響で“開店休業”状態を余儀なくされ、営業その他に大変な打撃を受けました。
また、特に佐々木 泉さんがオーナーの阿曾原温泉小屋は、毎年「下の廊下」が完全に開通する9月下旬〜10月上旬にならないと本格的に登山者が入らないという特殊な状況の下にある山小屋です。
加えて、黒部の深い深い谷の中に小屋があるということで、例年6月中旬にプレハブの小屋を建て10月末に解体するという、大変な苦労を背負いながらの山小屋運営。
そういう困難な条件の中でも、元・富山県警山岳警備隊員だった泉さんは、黒部の山を谷を守り、そして登山者の安全の為に登山道の整備にも力を注ぐという仕事に全力を傾けていらっしゃいます。
そんな、今年もいろいろとお世話になった泉さんの山小屋へ、ぜひ私も行ってみて、いろいろと勉強したいと思い今回の「研修」となりました。
阿曾原温泉小屋は、私の想像を超えた(!?)山小屋でした。
あれだけの建物を、造作してまた完全に取り壊す。。。それを思っただけで、大変です。
また、「下の廊下」「水平歩道」を歩く多くの登山者の皆さんの、安全を確保する為の努力は相当だと、同じく登山道の管理を任される小屋の責任者として、その労苦に頭が下がる思いです。泉さんは、毎日登山者の皆さんが全員無事に小屋に到着されるまで、やはり気掛かりで落ち着かない様子でした。
小屋では、泉さんをはじめ、奥様の和歌子さん、番頭さんの“大仏さん”こと中山さん、今シーズン朝日小屋に助っ人に来てくれた小野田クン、アルバイトの“おかん”や“すずちゃん”たちともいろいろ話をしたり、一緒に剱岳に登った永井さんに再会することもできました。
また、この8月に朝日小屋へいらして下さった村上 浩さん(掲示板への書き込み、有り難うございます!)が、ツアーのお客様としていらして阿曾原の受付でバッタリお会いしてビックリ…「山の世界は狭い!」を実感。
祖母谷温泉に続いて、阿曾原温泉でも、朝日小屋の“チームワーク”を発揮して夕食の準備と後片付けを少し手伝わせてもらいました。
孝太と山ちゃん、そして亀ちゃんも、ご苦労様でした!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/10/d20031028b.html
やっぱり。。。
2003-10-28
「錦秋の黒部峡谷」で 03.10.20 photo by kameda
皆さん、いろいろとお見苦しいでしょうが(苦笑)。。。
やっぱり紅葉をバックに露天風呂に入ったら、最高の気分で「ぜひ記念写真を!」と、亀ちゃんに撮ってもらいました。
雲ひとつ無い青空の中、紅葉黄葉を浮かべて亀ちゃんとのお風呂シーン…まさに“至福の時”となりました!!
(あまりの強い陽射し、デジカメでは周囲の色が鮮やかに出ていないのが残念ですが、ホンモノの紅葉は素晴らしく感激しました!)
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/10/d20031028c.html
朝日岳方面遭対協の秋期訓練に参加して
2003-10-28
横に滝が流れ落ちる厳しい岩場で
実際にハーケンやボルトを打ち込む、清水直樹隊員
相又谷上部・ジャッケツ谷にて 03.10.26
25・26日の両日、朝日岳方面遭対協の秋期訓練が相又谷周辺で行なわれ、私も参加して来ました。 (掲示板にて、“観光従業員お酢さん”既報の通り)
今回の訓練は、(管理人の日記の中でも書きましたが)8月に沢登りの男性登山者が相又谷で道に迷い、8日目に自力下山し保護されるという遭難が発生しましたので、その現場周辺を訓練場所に選定し、協議会のメンバー等10名が参加して行われました。
遭対協からは、廣田隆夫副隊長をはじめとするメンバーが参加し、黒部市民病院から田邊ドクター(十全山岳会所属)も加わって、入善署から県警山岳警備隊の古崎分隊長と谷口隊員を講師としての1泊2日の行程でした。
8月の遭難では、朝日小屋からの現場出動はなかったものの、捜索現場がずっと不感地帯の谷沿いでしたので、私自身は、現場と所轄の警察署や対策本部、県警、現場のヘリコプターとの無線中継で、丸3日間に亘ってずっと遭対無線の係りを仰せつかっていたという次第でした。
そういう事もありましたので、朝日小屋の管理人としては、地名や地形の把握を含めて実際にその周辺をぜひ歩いておきたい、そういう考えもあって事務局に無理をお願いして参加させてもらいました。
初日は午前中に相又谷本流を登り、「デンボの谷」と「ジャッケツ谷」の出合いでテントを設営。午後からは、“精鋭部隊”で周辺の探査と状況の確認をしました。
2日目は、再び“精鋭部隊”に限り、「ジャッケツ谷」を途中まで詰めるという行程をこなして、昼食後下山となりました。
私は、もちろん“精鋭部隊”に入れるはずも無く、専ら“テントキーパー”として奮闘させてもらいました(微笑)。
今回の遭難は、一般登山道から外れた場所で発生しています。地元の山岳会等では時々会や個人の山行として登られている沢ではありますが、遭難については数年に一度発生するかしないかの場所だろうと想像できる為、今回のような救助訓練も地形の把握には必要だろうと考えられます。
それにしても、8月の救助活動を思い起こす時、遭難者が一体何処へ迷い込んだか皆目見当が付かない中、陸から空からの捜索には様々の苦労がありました。
いつもそうなのですが、山岳での遭難には、当事者や仲間・関係者の皆さんはもちろんのこと、多くの人たちの労苦を厭わない献身的な救助活動が必ず存在します。
県警山岳警備隊の古崎分隊長や谷口隊員をはじめ、朝日岳方面遭対協のメンバー一人一人も、「もしもの時」に備えて、シーズン中はもちろん日頃からの訓練を怠らないでいらっしゃいますし、小屋の管理人として今回、救助訓練に参加してその労苦の一端に触れることが出来たことは大変意義があったと思います。
秋晴れに恵まれた2日間、実りある訓練となりました。
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