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朝日岳周辺のお花
2005-07-19
ウラジロヨウラク 05.7.10
今、小屋の周りではコバイケイソウやニッコウキスゲが花盛りです。
小屋の後ろでは、クルマユリも咲き出しました。
ミヤマキンポウゲが咲き、ヨツバシオガマやハクサンチドリも賑やかです。
北又からの登山道では、つい最近までキヌガサソウやシラネアオイが花盛りでした。これにはびっくり、大概の年には、今頃もう終わっている花ですから。
小屋の前でいっせいに花を付け、いつも私たちを楽しませてくれるチングルマ。
6月末の好天に一度は咲きかけたチングルマでしたが、その後は連日の雨となかなか上がらない気温に、どうも蕾は付けているのですが咲こうかどうしようか迷っている(!?)のでしょうか。
先日13日に通った夕日ヶ原では、チングルマやハクサンコザクラがボチボチかな、というところでしたから、朝日岳周辺では、この後梅雨が明けて夏の太陽が顔を出したら、どの花たちも先を競って咲き出すことでしょう。
もちろん、お花が咲いていないわけではありません。あちこちで、いろんな花が咲いています。
でも、まだまだ!!
「花の山・朝日岳」の最高の時季は、これからです。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/07/d20050719c.html
雨の日の、「ご褒美」
2005-07-19
雨に濡れて、サンカヨウ 05.7.10
10日、会議に出席するため下山しました。
午後からの出発時は、雨。
私は雨に降られて雨具を着て歩くのは、嫌いではないのです。でも誰だって、出足をくじかれるのはちょっと残念。恨めしそうに、空を眺めてしまいます。
歩き始めてすぐ、前朝日岳の巻き道に差し掛かると、雨に濡れてサンカヨウが咲いていました。
その透き通った姿。可愛らしく真っ白な花びらの時とは、またその趣が違います。
同行していたシュンちゃんは、たしか「雨の日の“ご褒美”だね!」と言いました。
雨の日に歩いたから、きっと神様がご褒美をくださったのでしょうか。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/07/d20050719d.html
『翼を持ったお巡りさん』
2005-07-20
着陸寸前の県警ヘリ「つるぎ」 05.7.18
この7月、『翼を持ったお巡りさん』という本が刊行されました。
この本は、地元朝日町出身で、元富山県警山岳警備隊隊長の谷口凱夫さんが編集されたもので、山と渓谷社から発売されました。
「ヘリ救助にかける富山県警察航空隊の現場から」というサブタイトルが付いています。
この本の中には、朝日岳に関する記載やあるいは関係者や知り合いの方々が書かれた文章もいくつか載っているのですが、特に本の帯裏に載せられている「−救助された小学生の礼状より」という文があります。
実はこれは、3年前の平成14年7月に、朝日岳近くの赤男山付近の燕岩で、白馬岳から雪倉岳を経て朝日小屋に向かって縦走中の、小学生が高山病にかかり県の消防防災ヘリで救助された時の、その当事者である男の子からのお礼状なのです。
もちろん今でも、その時のことははっきりと覚えています。
無線を傍受した消防防災ヘリが、ガスの晴れ間のほんの一瞬の隙をついて、燕岩のガレ場で小学生をピックアップしたのでした。
そんなこともあり、山岳遭難でのヘリ救助の現場に遭遇し関係する山小屋の一員としても、興味深く読み進みました。
そんな中、一昨日には負傷した登山者が朝日小屋から県警ヘリ「つるぎ」にて下山ということになりました。
昨日そのご本人から連絡があり、当初は捻挫ではないかということでしたが、病院での診察で骨折が判明し数日後には手術ということになったそうです。
あのまま、北又まで警備隊が同行して自力下山していたらどうなっていたかと思うと、ゾッとすると同時に、ヘリの要請が適切な判断であったし、へりの威力と活躍に改めて感心させられます。
しかし、ヘリ救助とて全てが磐石であるはずがありません。
心して、くれぐれも山歩きを楽しみたいものです。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/07/d20050720a.html
正確な情報で、的確な判断を!!
2005-07-20
小屋の前で 05.7.19
「8月に行きたいと思っているんだけど、インターネットで見たら雪がまだあんなにたくさんあって、これじゃぁ行けないかしら!?」
この数日、そんな風なお電話を何本か頂いています。
雪の写真ばかり載せていたからでしょうか、かなり誤解をされていたり、心配ばかり募らせていらっしゃる方がおいでになります。
朝日小屋としては、できるだけ正確な情報を提供し、それによって皆様に的確な判断をして頂いて、少しでも事故や遭難を避けて快適な山歩きを楽しんで頂きたいと思っています。
何度も何度も書きますが、この朝日岳周辺は『北アルプスの最北端』に位置しますので、例年でも遅くまで雪が残る場所は何箇所もあります。
だから歩けないかというとそうではありません。
しかし、7月になればいかにも夏道が全部出てしまっていると思ってお出でになる登山者もいらっしゃるので、「そうでもないです。雪は未だ残っていますから、気を付けて下さい!」ということもあって、いろいろと載せているわけです。
小屋の電話は、ご予約やお問い合わせで多少繋がりにくくなっていますが、ご質問があればお電話ください。
私も、ここしばらくは『一日中、喋りっぱなし!!』の状態が続いていますが、なるべくキチンとお伝えしたいと思っています。
小屋の周りも、お花が咲いて賑やかになってきました。
私も、ガンバリマス!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/07/d20050720b.html
今年は、「当たり年」
2005-07-21
咲き競う、コバイケイソウ 05.7.17
今年は、コバイケイソウの「当たり年」だそうですね。
小屋の周りでも、何年に一度かというくらい、群落が先を競って咲いています。
それから、ニッコウキスゲ。
この花も今年は多く見られるように思います。
白とオレンジ色のコントラストが鮮やかに、とても賑やかな朝日平です。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/07/d20050721a.html
それぞれに、花咲かせて
2005-07-21
実は、とても可愛らしい花をつける
コバイケイソウの花って、どこから見ても大振りで目立つのですが、その割には「私、高山植物の中でコバイケイソウが一番好き!」とおっしゃる方は、もしかしたらほとんどいらっしゃらないかも…。
でもよく見てください。
実は、結構(とっても!?)可愛いのです。
未だ蕾の、咲いていない花たちは、まるで私の大好物の“とうもろこし”のようで、なんだかとても好きです(微笑)。
ひとつひとつの花たちは、清楚で可愛らしくて。
通り過ぎるだけでなく、少し立ち止まって眺めて見ませんか。
もしかしたら、コバイケイソウが好きになるかも。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/07/d20050721b.html
花たちに囲まれて
2005-07-21
アカモノ(イワハゼ) 05.7.10
シーズン最盛期の、忙しい毎日が始まりました。
ほんの僅かの、小屋の周りで写真を撮る時間さえ作れなくなってきました。
(トイレさえ行けないことも。。。)
それでも、毎日朝に夕に咲き出すそれぞれの花たちに囲まれて、幸せな時間を感じています。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/07/d20050721c.html
「水平道」の通行止め、解除!!
2005-07-26
まだ雪が残る「水平道」 05.7.24
通行が出来ずに、朝日岳の山頂周りを余儀なくされていましたが、24日(日)の午前中に「水平道」がようやく通行可能となりましたので、お知らせします。
大勢の登山者の皆さんが一度に通過した場合など、踏み抜くと事故に繋がる箇所があり危険でしたので、その為に通行止めにしていました。
写真で見て頂いてもお分かりのように、水平道にはまだ雪が残っています。
アイゼンやピッケルが必要という程でもないとは思いますが、雪はかなり薄くなってきていますので、通行する場合はくれぐれも注意してください。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/07/d20050726a.html