北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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いよいよ、12月

2005-12-02

朝日岳遠望   05.12.1     photo by Sの画像

朝日岳遠望   05.12.1 photo by S

 12月に入って最初の日。昨日は、冬の始まりにしては本当に貴重な、青空の広がる素晴らしい一日となりました。
 上の一枚は、Sちゃんから送られてきた写真です。
 朝日町山崎地内の小川の橋付近から撮った、初冬の朝日岳遠望。周りの様子も、のどかな田園風景といった感じで、雰囲気が出ていますね。

 そして今日は、一転して朝から冷たい冬の雨。
 昨日のお天気はもったいなかった、これが週末だったらなぁ、あんな良い天気に山へ!と思うのは、私だけじゃないはず。

 “飛び飛び”ながら、11月も結構出歩き、ここへ来て「忘年」という言い訳をしつつ、泊り掛けでの予定も入っている私は、どうも少し調子がヘン!?。
 お酒は余り飲めないけど、“お泊り”して帰宅すると、どうもその日一日のペースが掴めず。。。(苦笑)。

 でも、呼んでくださる皆さんには、日ごろからとてもお世話になっていたりして、山から下りて来たらやっぱり顔を出さないと。
 呼ばれるうちが、「華」です!

 いよいよ、「師も走る」時季になりました。
 
 インフルエンザの大流行も心配されていますが、皆さん、体調管理に気を付けて、チャンスがあったらやっぱり山へ行きましょう!!

元気をもらって

2005-12-02

鞍部には、ポツンと朝日小屋の屋根が確認できる   05.12.1   photo by Sの画像

鞍部には、ポツンと朝日小屋の屋根が確認できる   05.12.1   photo by S

 オフの間、元気な皆さんからたくさんのパワーをもらっています。

 時々野菜を分けてくれる、近所の小母さんだったり。
 末娘がお世話になっている、パワー満点のマリンバの先生だったり。 
 年に何度も行かないけど「ゆかりちゃん、ゆかりちゃん」と可愛がってくれるスナックのママさんだったり。
 いつも気に掛けて下さる、とってもおもてなし上手な、仲良しご夫婦だったり。
 「山」を愛し、「山」に精通して、いつも登山者のことを一番に考えている、頼りになる山小屋のオーナーだったり。
 それから、それから…。

 オフシーズンの間、いろんな人たちからたくさんの『元気』をもらいつつ、来シーズンに向けて、そしてもっと先のことを見据えながら、いろんなコトを考えています。

 山はもうこれで、深い深い雪の中でしょう。

 写真の中に、ポツンと見えている朝日小屋。
 そんな姿を見ると、胸がキューンとなります。

 …来春まで、待っていてね。

誘われて「北八ツ」、北横岳(2,480m)へ!!

2005-12-09

北横岳山頂にて、ガイドの山田哲哉さんと   05.12.7の画像

北横岳山頂にて、ガイドの山田哲哉さんと   05.12.7

 マウンテニアリングサービス「風の谷」を主宰する山岳ガイドの山田哲哉さんに誘われて、「風の谷」の“やまあるき講座”、樹氷の広がる北八ツ・北横岳での忘年会に参加して来ました。

 12月6日正午、茅野駅に集合し車で移動。
 ピタラス蓼科ロープウエイに乗って、一気に標高2,233mの山頂駅に到着しました。
 シーズンには大勢の観光客で賑わうであろう「坪庭」と呼ばれる周遊コースを行きます。
 真っ青な空が広がる中、縞枯山などの山並みを見ながら、真っ白に雪化粧した樹林帯の中をゆっくり歩きました。
 適度な登り(!?)で余り汗もかかないうちに、1時間と少しで、今日の宿・北横岳ヒュッテに到着。
 小屋に荷物を預けて、歩いて5分ほどの「七ツ池」付近を散策に出掛けました。さすがに標高が高いので池は完全に結氷していて、参加者の皆さんはその上をそろそろとお散歩。

 夜は、もちろん参加者の皆さんでお鍋を囲んでの「忘年会」!!
 美味しくて温まるお鍋、そしてシャンパン有り、ワイン有り、原酒(古酒?)有り。
 会話が弾み歌が飛び出す、とても楽しい宴に参加させて頂き、夜が更けるまで「山談義」「山小屋談義」に花が咲きました。

 翌日は、朝食後に北横岳の山頂を目指しました。

 お陰様で、南峰・山頂では、時々雲に隠れながらも、八ヶ岳連峰や南アルプス、そして中央アルプスと北アルプスの峰々が大パノラマで見ることが出来ました。

 生まれて初めての「八ヶ岳」。入門・初心者コースを、ホンの少しだけ歩いて来ました。
 お天気良し・仲間良し・ガイド良しの、快適な、楽しく素敵な山歩きでした。

氷点下12℃の世界

2005-12-09

北横岳南峰から望む、赤岳をはじめとする八ヶ岳連峰の山並み   05.12.7の画像

北横岳南峰から望む、赤岳をはじめとする八ヶ岳連峰の山並み   05.12.7

 そういえば、昔そんな題名の歌(井上陽水)があったのを思い出させる、完全にそこは「氷の世界」。

 でも、何だろう。
 寒暖計が表示するほど、それ程寒いと思わなかったのは。

 富山県の冬のほうが、寒いような気がする。
 連絡所の在るこの笹川は、一段と寒いように感じる。

 今週初めの富山県地方はずっとお天気が悪くて、私が山へ行くと知っている人からは、「大丈夫?」と心配するメールもあった。

 でも、雪の降り方は様々だったよう。

 富山県地方はずっと「雪雷」が続いていたようだし、長野県地方でも小谷村・白馬村・大町辺りはかなりひどい降りだったようだが、松本や茅野の周辺は青空が広がって降雪はそれ程でもなかった。

 両耳や鼻の頭も結構冷たかったが、でも寒さは思った程ではなかったなぁ。

 キュッツキュッツと鳴る新雪の音が、とっても嬉しかった。

素敵な宿でした。

2005-12-09

北横岳ヒュッテの佇まい   05.12.6の画像

北横岳ヒュッテの佇まい   05.12.6

 来年50周年を迎えるという、北横岳ヒュッテ。

 夏には「すき焼き」、秋から冬にかけては「鍋料理」などを中心にもてなして下さるそうです。
 
 ゆとりのある、完全予約制。
 
 特にこの時季には、「隠れ家」的存在ですね。
 
 ゆっくりした時間が流れる、そんな雰囲気の山小屋でした。

 お薦めの山小屋。

娘たちの所へ

2005-12-09

青空に…   05.12.7の画像

青空に…   05.12.7

 実は、6日間も留守にしていていました。

 今回の北八ツ行きは11月中から決めていたのですが、初めから娘たちの所にも出掛けるつもりでした。

 茅野へは初めてでしたが、次女の居る松本や三女の居る南箕輪村(伊那地方)からはJRで一時間以内ということもあって、両方を拠点にして、あっちこっちとウロウロしていたら、帰宅がちょっと予定より長引いてしまって…。

 娘たちのアパートで、シュラフで泊って来ました(!!)。
 一緒にご飯を食べたり、買い物したり、話をしたり。

 山へ行って、「母」もして…。
 それなりに、忙しい一週間でした(微笑)。

降雪もラッセルも、また楽し!!…石川県・口三方岳(1,269m)を目指して

2005-12-13

雪質が変わり、急登も   口三方岳にて   05.12.10の画像

雪質が変わり、急登も   口三方岳にて   05.12.10

 先週末の10日、朝日小屋に集まる皆さんに誘われて、雪の里山歩きを楽しんで来ました。
 目指したのは、お隣石川県の口三方岳(くちさんぽうだけ・標高1,269m)。

 もしかしたら(記憶する限り)、私にとって初めての石川県の山・口三方岳は、白山市の河内千丈温泉・セイモアスキー場の近くに在ります。

 現地で皆さんと落ち合うことにして、朝日町からは役場前を朝6時前に出発。約2時間ほどで登山口近くまで行きました。

 1週間前に関係者が下見をした時にはそれ程ではなかった雪も、いざ登山口では、すでに車もスリップして通行に支障をきたすほどになっていました。

 その雪の為駐車に手間取り、予定より少し遅れましたが、お天気と雪の量次第では山頂を踏めないかもしれないことを確認の上、いざ出発!!

 いきなりの急登、しかしそれも距離が短く、北陸の雪の里山歩きに慣れている面々には、それ程でもなかったかしら(!?)。

 雑木が全部隠れていないので、足を引っ掛けないように注意して歩きます。

 「かんじき」初めてのBANちゃんや奥さんのかおりちゃんもがとっても上手に歩くのには、本当に感心させられました。

 登り始めはかなり重たい雪、そして時折雪も激しく降ったり、急斜面でのラッセルになったり。それでも、参加者の皆さんのパワーにはビックリしました。
 辛いとか、イヤだとかではなく、『雪が、とても楽しい』…そんな様子で、黙々と、そしてワイワイと登りました。

 出発から、地元のメンバー3人とご一緒しました。それがナント、朝日小屋に毎年通って下さるA子さん他の皆さんで、楽しく“みんなでラッセル”となりました。

 予想通り、時間切れで山頂までは届かず、標高960m付近で昼食となりました。

 ここでもワイワイガヤガヤ、賑やかに“雪の円卓”を囲んでのひと時。でも、細かい雪が降り続けかなり冷え込んでいたので、そこそこで切り上げることになりました。

 下りは、ルンルン!です。
 雪は、標高900m以上で女性の太腿からお尻近くまでありました。それでも滑ったり転んだりしながら、楽しい楽しい里山歩きでした。
 
 隣の石川県まで「遠征」した甲斐がありました。

『朝日小屋をダシに、鍋でもやろー会!!』

2005-12-13

笑顔で、パチリ!!    セイモアスキー場・ペンション晴山にて  05.12.10の画像

笑顔で、パチリ!!    セイモアスキー場・ペンション晴山にて  05.12.10

 『朝日小屋をダシに、鍋でもやろー会!!』
 
 …誰が発起人か、今回のこの会には、地元朝日町をはじめ遠方からも皆さんが、管理人・清水ゆかりの今シーズンを慰労しようと集まって下さいました。

 もちろん「当然、山にも登らなくては!」と、雪の降る中、口三方岳にも果敢にアタックしました。
 そして下山後は、こちらも亡父の代からの常連さんが営んでいらっしゃる、セイモアスキー場のペンションへ。

 スキー場オープン前の宿は貸切り、料理は持ち込みOKということで、テーブルの上にはそれぞれ持ち寄った美味しいご馳走やとっておきの美酒・銘酒が、それはそれはたくさん並びました。

 また、山には登れなかった人も夜の部だけに駆け付けたり、地元石川県の皆さんのゲストの参加もあったりで、大賑わいの会になりました。

 …今回集まって下さった皆さんは…
 
 ヘリコプターの荷揚げとなれば、仕事もそこそこに手伝って下さる人。
 小屋に来る時には、「ゆかりちゃん、何か持って行くもの、ない!?」と、必ず電話を掛けてきてくれる人。
 山小屋ではきっと食べ物に不自由しているだろうと、いつも“美味しいモノ・珍しいモノ”を届けてくれる人。
 “ベテラン主婦”の持ち味とスピードを大いに発揮して、超繁忙期の朝日小屋の厨房を助けてくれる人。

 年に一度しか朝日小屋にいらっしゃらない方もいれば、ワンシーズンの間に5回も6回もそれ以上に登って来て下さる方も。

 でも、いつもいつも忙しい時に小屋にいらっしゃる皆さんばかり(そんな時にこそ、お手伝いして下さる!)、すれ違いばかりだったり、ろくに話が出来なかったりなので、シーズンオフにはゆっくりみんなで顔を合わせて飲みたいネ、ということになった次第です。

 実は、あまりお酒が強くない私は、缶チューハイ1本でダウンしてしまい、しばらくぐっすり眠ってからまた“復活”(安上がりの、いつものパターン…苦笑)。
 夜遅くまでワイワイガヤガヤと、とっても盛り上がりました。 

 山の上でも下山後も、いつも変わらぬ皆さんの優しい心遣いに、改めて感謝し、とても嬉しい気持ちになれた2日間でした。