北アルプス 朝日小屋

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第48回 長野・岐阜・富山三県山岳遭難防止対策連絡会議

2006-11-16

活発な意見交換が行なわれた  06.11.13の画像

活発な意見交換が行なわれた  06.11.13

 13日(月)〜14日(火)にかけて、長野・岐阜・富山三県山岳遭難防止対策連絡会議が、薬師岳方面遭対協の当番開催で、富山市大山の立山国際ホテルで開かれました。
 
 連絡会議は、各遭対協の情報交換を通じて、山岳遭難の事故防止に努め、また迅速な遭難者救助に繋げようと、毎年各遭対協持ち回りで開催されています。
 
 今回朝日岳方面遭対協からは、山岳救助隊の廣田隊長、県警山岳警備隊の丸山分隊長、役場事務局から住吉さん、そして理事で救助隊員の朝日小屋・清水が出席しました。

 当日は総勢90名近くの皆さんが参加し、三県にまたがる北アルプスでの山岳事故に備え、各県の遭難事故の発生状況の報告や、救助知識や開発した技術の発表を行ないました。

 長野県遭対協からは、最近の「脱ゲレンデ志向」を反映した山スキーヤーの増加とそれに伴う遭難の急増などの実情が報告され、『非日常の世界へ踏み込んでいくという認識』に欠けているのではないかという、最近の傾向が指摘されていました。

 また富山県からは、山菜採りでの死亡事故が多かった今春の遭難発生状況などの説明とともに、遭難事故防止活動の重要性、特に広報活動や山小屋でのアドバイスなどが必要不可欠だと報告されていました。

 本年度は、10月に起こった白馬岳や穂高岳周辺での大量遭難が直前に発生したこともあり、例年以上に活発な発表や議論がなされ、参加者全員が今後の遭難防止活動への一層の努力と尽力を誓った有意義な会議となりました。