「水平道」の様子
2010-07-20
今日は、草刈りと並行して、「水平道」の残雪の様子をチェックし、“落とせる雪”は落としてくるという作業をしてきました。
皆さん、雪渓というと「白馬大雪渓」を想像されるようですが、それ程長い距離を歩くものではなく、また雪解けに従い登山道や木道もかなり現われて来ています。
上の写真は、ようやくその姿を見せてくれた「水平道」と「頂上廻り」の分岐点の標識です。
付近の雪は、未だそこそこありますね。
近年になく早かった梅雨明けですが、今日は未だ7月20日。
北アルプスの北の端では、もちろん雪もあります。
お客様からのお問い合わせが多い装備に関してですが、「アイゼンは要りますか?」「私に、歩けるでしょうか?」というご質問には、「それぞれの実力・技術ですから…」と答えさせて頂いております。
ここ数日お出でになったお客様でも、「全然平気でしたよ」「なくても大丈夫でした」と言われる方もあれば、「やっぱりアイゼンは使いました」「持ってきて良かった」という方も。
こればかりは、雪に対する感覚や経験などで、各人それぞれなのではないでしょうか。
不安や心配があれば、装備を持参されるべきかと思います。
現時点で気を付けて頂きたいのは、「スリップ・転倒」と「踏み抜き」です。
斜度はそれ程でもなくなりましたが、柔らかい雪ではないので、ツルツルしていますから注意が必要です。
また、融雪が進み、雪の様子は毎日変わります。
硬くて落とせなかった雪も、日ごとに薄くなりますので、「踏み抜き」が心配になります。
おしゃべりに夢中になって、不用意に足を出すと「ガツン!」と落ちたりしますので、足元に気を付けて下さい。
雪があって水があるから、朝日岳周辺のお花も良いのです。
「水平道」のお花たちは、これから『百花繚乱』の時を迎えます。
ぜひ楽しみに、そして注意して通行下さい。
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