“朝日岳らしい”紅葉
2010-09-16
- キンコウカの葉は、朝日平を賑やかにしてくれる
皆さんは、「紅葉」といえば涸沢、「色付く」といえばナナカマドの真っ赤な葉を想像されることでしょう。
朝日岳にも、素敵に紅葉する樹々はたくさんあります。
私も、紅葉の涸沢を訪れたことがありますが、ナナカマドが色付いて、白っぽい岩稜帯をバックに赤色が映える様はさすがダイナミックで、コントラストがはっきりしたパンチの効いた秋の様子に感動したことを覚えています。
でも、蓮華温泉や雪倉岳、朝日岳周辺の紅葉は、涸沢のそれとはまたちょっと趣が違うのではないかと思います。
いつも私が言うのは、朝日岳周辺の紅葉は『優しい紅葉』。
なぜか、そう表現したくなるのです。
草や樹々の赤や黄色が、常緑樹の緑と微妙に相まってコントラストが映え、山一面を素敵に演出してくれるのです。
- カライトソウ
昨日小屋の周りを歩いて、少しずつ草紅葉の始まった葉っぱや、花が落ちて実になり種を付けている姿に、心が落ち着きました。
深く季節を感じるために、もっとゆっくり山を歩きませんか?
通り過ぎる一瞬に、ぱっと目で見て確認するだけでは、もったいなくありませんか?
- チングルマ
チングルマは、三度私たちを楽しませてくれるといいます。
朝日平周辺では、一度目の「花」が終わり、そろそろ二度目の「穂」も散り始めて、三度目の「草紅葉」が始まりつつあります。
チングルマは、朝日平を代表する花。
その葉は燃えるように紅く染まって、私たちを喜ばせてくれます。
チングルマだけではありません。
- イワイチョウ
あれもこれも、草たちはそれぞれの色を主張しながら、存在をアピールしていますね。
ゆっくり山を歩いて、ゆっくり山小屋に泊まって。
連泊して、「山の中の時間」を楽しむ。そんな時をぜひお過ごしになりませんか。
朝日岳、そして朝日小屋がお待ちしております。
- コメツツジ
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2010/09/d20100916c.html