頼もしい若者、ケンヤ君
2002-05-08
小野 健さんから説明を聞くケンヤ君 黒岩山にて 02.4.28
4月27日の夕方、栂海山荘でワイワイと大宴会をしていたのですが、そこへひょっこり現れたのが単独行のケンヤ君。聞けば、親不知の駅に朝9時に着いて、天嶮の入り口まで歩き栂海新道に取り付いたのが午前10時。約8時間を歩き通して、午後6時に栂海山荘に到着しました。
とても礼儀正しく、きりりとした好青年のケンヤ君。「こっちへ来て、一緒にご飯を食べれば?」という小野さんの誘いで早速仲間入りしたのですが、よほどお腹が空いていたのでしょう、まだ大きなお鍋に半分はあったすき焼きの後の「うどん」を、ペロリと平らげました。スラリとしたその姿に似合わず、またその食べっぷりも豪快で気持ちが良いくらいでした。
小野さんに翌日の行程を相談し注意点などを詳しく聞いて、朝日岳を越えて、雪倉岳、三国境へと向かう事を決めたようで、翌日は黒岩平まで同行する事になりました。(足の遅い私は、彼の事を考えると心配でしたが)
一旦入った大学を中退し、今は松本のS大学医学部に通ってお医者様を目指していると言う、なかなか頼もしい好青年でした。「朝日小屋のアルバイトに来ない?」と誘ってみましたが、他の山も歩きたいのかOKは貰えませんでしたが、今度必ず遊びに来ますと約束してくれました。
小野 健さんも若い日の自分の姿に重ねていらっしゃったのか、単独行の若者をいつまでも目を細めて眺めておいででした。
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