雪倉岳(2,611m)
2002-05-17
雪倉岳山頂にて 01.9.19 photo by morisita
朝日小屋から白馬岳方面に目をやると、白馬岳よりもずっと大きく、その山容に堂々とした風格を漂わせているのが「雪倉岳」です。ちなみに、白馬岳は日本百名山、雪倉岳は二百名山、そして朝日岳が三百名山とされています。
先日、朝日新聞社から出ている「週刊・続日本百名山」に雪倉岳が紹介されていると書きましたが、我が愛する雪倉岳は、『雪という名の最高峰』なんだそうですね…知りませんでした。
雪の多い日本各地にも、「雪」の文字がつく山はわずか13山しかないとか(25,000分図記載から)。その中で一番高い山が雪倉岳、2番目が北海道の大雪山(2,290m)、そしてナント3番目には初雪山(1,610m)。富山県朝日町にある山が2山も入っているなんて、本当にびっくりしました。
「続・日本百名山」の中で永田芳男氏が、白馬岳から雪倉岳・朝日岳のコースを「高山植物のオンパレード!」と絶賛し推薦コースのひとつに挙げておられますが、まさにその通り、北アルプスで見られる高山植物のほとんど全てを見る事が出来る数少ないルートになっています。
その中には「ユキクラトウウチソウ」というバラ科の花もあります。カライトソウに似ていますが、カライトソウは花穂が垂れ下がるのに比べて、ユキクラトウウチソウは直立しているという違いがあります。時々登山者の方から「カライトソウみたいでしたけど…」と質問される事がありますが、雪倉岳や朝日岳周辺ではそんな珍しい植物も見る事が出来ます。
白馬岳から三国境を過ぎると、白馬大池方面を目指す登山者の数が多いのに比べてパタッと人が少なくなります。ルートが長いので少々敬遠されがちですが、白馬岳を早発ちされれば大丈夫かと思います。思い切り汗をかく苦しさや辛さ以上に、見事なお花畑がその疲れを癒してくれることでしょう。
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